周囲の目は気にせず、いつもマイペース。地元を愛し、とっぴでスケールの大きな目標をひょうひょうと口にする-。2024年本屋大賞に輝いた宮島未奈さん(40)の『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)は主人公、成瀬あかりのキャラクターの妙味で読者をひき込む。電子版を含む累計が42万部を突破した破格のデビュー小説集について、宮島さんに聞いた。 閉店する「西武」「熱い感想をくださる書店員さんが多くて、成瀬を愛してくれているのが伝わってきた」と宮島さん。 「成瀬にモデルはとくにいないんです。新人賞を取るためには目立つキャラクターが必要、と思って考えた女の子。生み出したときは赤ちゃんのようなイメージだったけれど、ずいぶん大きくなったなあと」 15年前から滋賀県大津市で暮らす。6編の連作からなる本書には、地元ネタが存分に盛り込まれている。 <わたしはこの夏を西武に捧(ささ)げようと思う>-。コロナ禍に見舞われ
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