組合員数が日本有数の生協である生活協同組合コープこうべは良心的な小売り業から、「社会的課題を解決するトップランナー」へと舵を切る。今後、高齢化や孤独死、認知症などの地域の問題に対応した事業に注力していく。助け合いの精神の「協同組合」である生協の組織には何が期待されているのか、社会的事業を行う先駆者から話を聞いていく。第一弾はコミュニティデザイナーの山崎亮さんをお呼びし、コープこうべの本田英一組合長理事と対談した。(聞き手・オルタナS副編集長=池田 真隆 写真=八木 駿祐) ――もし山崎さんがコープこうべの職員だったら、どのような仕組みで社会的課題を解決していきたいでしょうか。 山崎:もし職員だったら、ファシリテーショナルドライバー制度を提案したいですね。宅配のドライバーが、地域のお母さんがたに、食材を渡し終わったら、「すみませーん!10分だけお時間いただいていいでしょうか」と聞き、「何か困