概要 研究の目的 厚生労働省編一般職業適性検査(以下、GATB)の13年間のデータを用いて、中学生から大学生等の高等教育課程在学者までの若年層における職業能力の特徴と変化を検討した。あわせて、20歳代から60歳代の成人のデータを用いて、主に50歳代、60歳代の中高年齢者の職業能力に関する加齢の影響についても検討した。 研究の方法 愛知県の職業相談機関で集められたGATBの実施データのうち、2001年度から2013年度にわたる13年間のデータを用いた。対象者は中学生、高校生、高等教育課程在学者、20歳代から60歳代の成人で、対象者区分ごとに職業能力の特徴を捉えるための分析を行った。対象者区分は大別して次の3つである。①中学校・高等学校等の中等教育課程に在学する生徒(中学生111,675人、高校生119,986人)、②四年制大学、短期大学、専門学校などの高等教育課程に在籍する学生(大学生5,7