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『りんごかもしれない』や『もうぬげない』など、めまぐるしく展開する発想に、子どもから大人まで虜にする人気絵本作家、ヨシタケシンスケ氏。普段から手帳に描いているスケッチと、それについての解説をつづったエッセイ集『思わず考えちゃう』(新潮社)では、ヨシタケ氏の発想の源が垣間見える。 劇的なことはない。だけど不思議と笑えてくるし、癒されるし、唸らされる。それは一体、なぜなのか? 「綺麗事が嫌い」「人に怒られたくない」と公言して憚らない(ゆえに全力共感を呼ぶ)ヨシタケ氏の、“頭の中”を紐解く。 ヨシタケシンスケ 1973年神奈川県生まれ。絵本デビュー作『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、『りゆうがあります』(PHP研究所)で第8回同賞第1位、『もうぬげない』(ブロンズ新社)で第9回同賞第1位、『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)で第10回同賞第1位、「
3月29日、これまで手帳に描いたスケッチをまとめたイラストエッセイ『思わず考えちゃう』(新潮社)を上梓したベストセラー絵本作家のヨシタケシンスケ氏。 彼が数十年間毎日、”思わず考えてしまう”のには、意外な原動力があった。「自分はマイノリティかもしれない」という自覚がある人は、必見です。 ヨシタケシンスケ 1973年神奈川県生まれ。絵本デビュー作『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、『りゆうがあります』(PHP研究所)で第8回同賞第1位、『もうぬげない』(ブロンズ新社)で第9回同賞第1位、『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)で第10回同賞第1位、「おしっこちょっぴりもれたろう」(PHP研究所)で第11回同賞第1位受賞の5冠に輝く。 美談や理想をつい疑ってしまう3~4割の人――前編の冒頭で「美談にしたくない」とおっしゃっていましたが、その感覚はヨシタ
子どものころ、時代劇が好きでよく見ていた。そこでよく聞いたことばに「火事と喧嘩は江戸の華」というのがある。当時でもすでに古い物言いになってはいたのだろう(江戸ははるか昔になくなっていた地名だし)が、たまには実社会でも見かけたりしたように思う。しかし今、当時よりしばしば、この表現を思い出すことがある。といっても時代劇ではなく、ネットの中での話だ。「炎上とバトルはネットの華」というわけだ。 「華」かどうかは別として、実際ネットでは日々、さまざまな炎上やバトルが展開されている。それぞれ原因や経緯はさまざまなので一概にはいえないが、それらの多くに共通するのは、相手を見下したり罵倒したり、揶揄したりするような表現が多用されていることだ。 かつての「2ちゃんねる」に代表されるようなネット文化の中で、ふつうの人なら人前では使わなかったような乱暴なことば、汚いことばが当たり前のように使われる風土が醸成され
Published 2019/08/18 10:09 (JST) Updated 2020/01/16 18:40 (JST) 35人の死者と数多くの負傷者を出した京都アニメーション放火殺人。青葉真司容疑者(41)は全身やけどの重症で、取り調べに応じられるようになるのは相当先になりそうだ。刑務所を出た後、さいたま市のアパートで暮らしていた容疑者。数日前の近隣住民との騒音をめぐるトラブルが分かっているが、市は個人情報保護を理由に、生活保護の受給や精神障害者保健福祉手帳の交付状況などを明らかにせず、出所後の生活ぶりはほとんど分かっていない。情報が限られる中で龍谷大矯正・保護総合センター(京都市伏見区)の浜井浩一センター長がインタビュー取材に応じ、あくまでも原則論であると断った上で再犯を防ぐ社会のあり方などについて語った。(構成/共同通信=大阪社会部・真下周) ―青葉容疑者は2012年に茨城県で
ブレイディみかこ――。イギリス・ブライトン在住、パンクロックを愛してやまないライターである。現地で――彼女の言葉を借りれば「地べた」で――生活をしながら、イギリス社会のリアルを描くことで注目された。 そんな彼女がこの夏、『女たちのテロル』(岩波書店)と『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)をほぼ同時に刊行した。前者は歴史に名を残した3人の女性の評伝であり、後者は現地中学校に通う息子とのコミュニケーションを通して、イギリス社会を描写する。 彼女の手にかかれば、遠いはずのイギリス、遠いはずの歴史と今の日本社会が、どこかで地続きになっているように感じてしまう。好きなように生きられない苦しさ、持っている人とそうではない人、あちら側とこちら側の間に起きてしまった分断――。 今、そこにある分断を乗り越える鍵、キーワードはイギリスの中学校に出た試験問題のなかにあった。「問題:エンパシー
ここのところ、G20もご存じのように課題山積でございます。安全保障の問題から、トレード・ウォーの問題、そして環境問題までと、なかなかジェンダーの問題までみなさんのお時間と労力がいかないのではないかと心配しておりましたけれども、本日マキシマ王妃(オランダ王妃・国連特使)とイバンカ米大統領補佐官のリーダーシップのもと、ガッとアテンションを引きつけることができたのではないかと思いまして、ホッといたしております。 私も、今回は議長国としてリードさせて頂きました。ここまでのアクティビティ、世界の注目を浴びるようなイニシアティビティを育てることができましたのも、ここにいらっしゃる国際機関の皆さまのサポートがなければできなかったことです。 特にOECDの皆さま、UN Womenの皆さまももちろん、金融のアクセスという意味ではワールドバンクの皆さま、IMFの皆さま、それからポリシーメイキングということでも
朝井リョウさん。平成生まれで初めて直木賞を受賞した人気作家が2019年3月、平成を生きる若者たちを描いた小説を出版した。平成の時代を歩んできた朝井さんは平成をどういう思いで描いたのか? そして次の時代に思うことは? ――長編小説『死にがいを求めて生きているの』は、3月に刊行された朝井リョウさんの最新作だ。作品を手がけるきっかけは、朝井さんや伊坂幸太郎さんなど、8組の作家がさまざまな時代の「対立」をテーマに作品を描く、という企画に参加したこと。この中で朝井さんは平成を担当することになった。 「平成を舞台に『対立』を書く。そう考えた時に、いったい何を書けばいいのか、迷子になってしまったんです。昭和を担当される伊坂幸太郎さんは嫁姑や米ソの対立を、中世・近世を担当される天野純希さんは源平合戦を書くらしいという話を聞く中で、平成では個人間の『対立』も国を挙げての『対立』も、象徴的なものがどちらもなか
1.タイトル: 「日本人は集団主義的」という通説は誤り 2.発表概要: 日本人論では、長らく「日本人は集団主義的だ」と言われてきた。現在では、「集団主義」は、「日本人」の基本的なイメージになっている。 ところが、この通説が事実なのかどうかを確認するために、心理学、言語学、経済学、教育学などにおける実証的な研究を調べたところ、日本人は、欧米人より集団主義的だとは言えないことが明らかになった。また、「日本人は集団主義的だ」と広く信じられているという現状は、人間の思考を歪める心理的なバイアスによって作りだされたものであることも明らかになった。 3.発表内容: 日本人論(あるいは、日本文化論)では、「個人主義的な欧米人と比べると、日本人は集団主義的だ」と言われてきた。「集団主義的な日本人」は、日本人自身にとっての最もポピュラーな自画像であるだけでなく、現在では、外国人にとっても「日本人」の基本的な
社会活動家として、日本の貧困問題に取り組んでいる湯浅誠氏。2008年の年末、リーマンショックに端を発した“派遣切り”への緊急手段として、東京・日比谷公園に「年越し派遣村」を設置し、村長を努めた人である。そんな湯浅氏が社会活動家になったのは、障害を持つ兄がいたことが大きな理由だという。幼少時代の湯浅氏の心に、果たしてどんな考えが芽生えたのだろう? 文責/みんなの介護 自己紹介は「バクダン、つくってません」 みんなの介護 社会活動家というと、何だか怖い人というイメージで見られることが多くないですか? 湯浅 多いですよ。社会活動家というのは職業名でも何でもなくて、英語で言えば「Social activist(ソーシャル・アクティビスト)」。欧米では公の場で「私はアクティビストです」と自己紹介する人はけっこう多いんですけどね。 ただ、日本ではいろいろな方とお会いする中、「バクダン、つくってません」
【落合陽一×富士通】「均質化された自分」から脱皮せよ FUJITSU JOURNAL / 2018年7月2日 筑波大学の落合陽一氏は、先月開催された富士通主催イベント「富士通フォーラム 2018」に登壇した。大ヒット著書『日本再興戦略』になぞらえて「企業再興戦略」を テーマに、富士通の中山五輪男・常務理事首席エバンジェリストと語り合った。今後 の日本企業に必要なこととはーー。約1400人の聴衆を集め、同イベントで開かれた約 120セッションの中でダントツNo.1の人気を誇ったセッションの中身を紹介する。 約60分のセッションは3部構成で進行した。1部では、企業再興に必要なことを落合氏が語り、2 部では同様のテーマで中山氏が講演。3部では中山氏が落合氏に質問を投げかけるかたちでのクロ ストークとなった。 Insight for business leaders Japan 日本はマスコミュニ
【落合陽一は何をしたいか】まず僕は現状の日本の社会課題を憂い危機感を持って行動し,自分の持てる能力(例えばコンピュータを使った人の能力の技術的サポート)を使って社会に貢献しようと思っている研究者であり,起業家であります.そういった社会課題を議論する場を作ったり,工学的に貢献したり,メディアで発信することで多様な人にとって暮らしやすい社会を実現したいと考えています. 例えば下記のプロジェクトでは現状の問題について活発な議論を行ったりしておりました.その様子自体も書籍にまとめるなどして,なるべく日本の現状の課題について耳を傾け,理解し,テクノロジーを使ってその課題が少しでも解決するように行動することを目指しています. またそういった課題に対する具体的な実装として,今は介護用の車椅子のプロジェクトや耳の不自由に対する方々のプロジェクトなど様々なプロジェクトを行ってきました.人の能力を拡張する実装
AI化が進むと、「作業」が減り、人間がやらなければならない仕事は減っていくと言われている。では、「人間がやらなくてはならない、人間に残る仕事」とはどのようなもので、それにはどのような力が求められるようになり、その力はどのような教育により身につくようになるのだろうか。 2018年1月27日に浪速橋で開催された豊岡市主催のイベント<「コミュニケーション教育」体験ワークショップ>より平田オリザさんの講演・ワークショップのエッセンスをお伝えする。 ** 世界的に活躍する劇作家・演出家の平田オリザさんは東京生まれだが、近いうちにコウノトリの野生復帰で有名な兵庫県豊岡市へ活動拠点を移すことを表明している。 講演前、記者からの「数ある地方のなかで、なぜ豊岡市を選んだのですか?」という質問に、平田さんはにこやかに笑って「豊岡なら、世界と渡り合えるからですよ」と答えた。 いったいどういうことなのか。 **
進化生物学や数理生物学は、「生物としてのヒト」の特徴を見出そうとしている。 『協力と罰の生物学』(岩波書店)の著書があり、数理生物学の立場からさまざまな生物の協力などを研究する大槻久氏に「ヒトの協力」には生物学的にどのような特徴があるのかを伺った。 目次 この世界ではさまざまな生物が協力しながら生きている ヒトは「間接互恵性」を駆使して社会や集団を形成している 協力する生物は「フリーライダー」に罰を与えて排除する この世界ではさまざまな生物が協力しながら生きている ―― まず「数理生物学」について伺えればと思います。 私が専門とする数理生物学は、数式やコンピュータシミュレーションを通してさまざまな生命現象を解明する学問です。例えば、伝染病がある集団に入ったとき、すぐに収束するか流行するかは、たった3本の数式で予測が可能です。また、桜は、2月1日からの平均気温の合計が400度を超えると開花す
ロバート・パットナム氏=五十嵐大介撮影 Dr. Robert Putnam (photo by Igarashi Daisuke) ■英語版記事はこちら Under Surface, Middle-Aged Women Push Anti-Trump Movement in U.S. ロバート・パットナム氏は1941年米国生まれ。政治学者、ハーバード大学教授。元アメリカ政治学会会長。著作に「われらの子ども 米国における機会格差の拡大」など。米国のコミュニティーの崩壊を描いた「孤独なボウリング 米国コミュニティの崩壊と再生」では、地域社会における人々の自発的なつながりを示す「社会関係資本(social capital)」を体系的に論じた。 Photo by Tokitsu Takeshi ■トランプ氏の移民政策「自分の足を撃つようなもの」 ――2016年の米大統領選期間中、あなたはトランプ氏
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