てあしくちびる。どこかで名前を聞いたような気もするけど、なんだったか思い出せない。そういう方はまず、このビデオを。聞いた覚えも見た覚えもないなら、なおさらどうぞ。 てあしくちびるは、栃木県足利市で生まれたアコースティックデュオ。楽器はアコギとバイオリン、そして2人の声だけ。にも関わらず、執拗な言葉のループと不協和音程の積み重ねで、強烈なグルーヴを感じさせる。当然のことながら、この「ペリ」のMVは「なんだこれおもしろい」と、コアな音楽好きの間でシェアされ話題となった。 私もあわててアルバムを購入したが、演奏は軽快で楽しげなのに、終わってみればえらくヘヴィーな音を聴いていた記憶しか残らない。ヒップホップともミニマルミュージックともノイズとも言えない、なにか雑多な境界の上にある謎の音楽。 いったい、こんな音楽はどこからやってきて、どんな人たちが演っているのか。なぜいまの日本にこんな音楽が存在して