今年人類に1秒の時間が「おまけ」される。「今年12月31日23時59分」と「来年1月 1日0時0分」の間は、1秒長くなって61秒になる。うるう秒だ。地球標準の原子時計を地球の自転速度に合わせる物理的調整のため、1972年にうるう秒が導入されて、今回で23回目だ。1日24時間は地球の自転速度だ。しかし、この20〜30年、自転速度が毎年約1秒ずつ遅くなり時間の調整が不可欠になった。強い風と海流の影響だという。 ◆普通の人にとって、1秒はなんでもない時間かも知れない。しかし通信、航海、航空管制などでは、1秒の誤差は致命的だ。たとえば公海上で舵の作動が1秒遅れると、船の方向に400mものズレが生じると言う。陸上競技やスピード・スケートでは数百分の1秒で勝負が決まる。サッカー選手がセンタリングしてくれたボールを頭や足に当てるためには0.01秒の動作で全身を投げ込まなければならない。 ◆ビッグバン理論
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