花の咲いた公園で待ちあわせをすると、彼女は先に来ていた。そのペンダントいいね、と私は言った。よく似合ってる。 うん、これねえ、もらった、と彼女はこたえた。それからすごく不思議そうに、あのさあ男の人って仲良くなるとなんでものをくれるのかな、と言った。どうしてかな、お誕生日じゃないのに。 私はあきれて説明した。あのね、そりゃその人があなたのことを好きで、それも特別に好きで、そのことをわかってもらいたいと思ってるからだよ、誕生日まで待てなかったんだよ、なにしろあなたは一月生まれじゃないの。 彼女はほとんどなにも考えていないような、ご機嫌な顔をして、そんなのいいのに、と言った。私が仲良くしたくってしてるんだから、それだけでいいのに、それになにをくれたってなにをしたって、嫌いになったらそれでおしまいなんだから、そんなの意味ないのに。 私はかなしくなって、意味はあるよと言った。意味はあるの、変わってし