親は土建屋で、本人は保母。ちなみに夫はダンプの運ちゃん。という、ワーキングクラス・スルー・アンド・スルーのわたしには、アカデミックな教育論は今一つ理解に苦しむことが多く、「おお。その実験でダイレクトにこの結論を導くか」とか「いや、その結果をそう解釈するのはあまりに物の見方が歪んでいるかも」とか思ってのけぞって大笑いすることも屡で、全然勉強がはかどらなくて困ったものだが、そんなわたしにも、「ほお」と思う学者先生はいて、ハワード・ガーナーという人などはその1人だ。 彼は、「人間のインテリジェンスというものは、一つ、又は“こういうものである”VS“そういうものではない”の二つの相反タイプで片付くものではなく、もっと雑多でいろいろである」というまことにリアリスティックな学説を打ち立てた御仁だ。1943年生まれ。という年齢を考えると、まさに「There is no one right way」(ただ