前田日明が主催する不良系格闘技イベント『THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)第8戦』が11日、東京のディファ有明で行われた。優勝賞金100万円と”喧嘩最強”の称号を賭けて争う、65~70kg級トーナメントが今大会からいよいよ開幕。野村剛史、佐野哲也、吉永啓之輔、武井勇輝が1・2回戦を勝ち上がり、ベスト4進出を決めた。また、通常通りシングルマッチも行われ、全国から集まったアウトローたちがリングの内外で熱い火花を散らした。 誰かが勝てば、誰かが負ける。悲喜こもごもな舞台裏レポートをお届けしよう。 “リアルマッドタイガー 解き放たれた虎” 大山勇樹(32歳) 少年院2回、刑務所2回。施設生活12年を経て、シャバに出てきたこの男。スキンヘッドに、筋骨隆々の体。まるで金剛力士像のような佇まいである。試合前の控え室で恐る恐るインタビューを申し込むと、穏やかな口調で快諾してくれた。 ──今日の