日本のエンターテイメント業界の最前線で戦い続ける人物に話を聞く連載『ギョーカイ列伝』。第16弾に登場するのは、有限会社シャワーのステージプロデューサー・萩原克彦。 40年のキャリアを誇り、DREAMS COME TRUE、TM NETWORK、レベッカから、ジェームス・ブラウンのジャパンツアーに至るまで、これまで数えきれないほどのアーティストのコンサートで舞台監督を担当。長年現場を見続けてきた萩原の現状に対する言葉はときに辛辣ながら、その裏側にある音楽への強い愛情がきっと伝わるはずだ。 そんな萩原が10年近く舞台監督を務めてきたのが、先日「完結」を発表したチャットモンチー。3ピースから2ピース、生演奏から打ち込みと、時期ごとに「変身」を続けてきたチャットモンチーのステージは、萩原の存在があったからこそ可能だったと言っても決して過言ではない。不信感から始まったという出会い、初めて2ピースで挑