脳腫瘍で、わずか6歳の短い生涯を閉じた米国の少女が、生前、自宅の至る所に両親への感謝をつづった百数十通の手紙を隠していたことが分かった。少女は病名を一切知らされていなかったにもかかわらず、自らの余命を察知し、ひそかに手紙を作成。死後2年以上たった今も、思わぬ所から発見されているという。 米ABCテレビによると、シカゴに住むエレナ・デッセリッチちゃんに深刻な病気が発見されたのは、6歳の誕生日を間近に控えた2006年11月末。言葉がうまく話せなくなり、歩行も困難になったエレナちゃんを診察した医者は、年間200−300人の子供が発症するという悪性の脳腫瘍『びまん性グリオーマ』と診断、両親に余命4カ月と告げたという。 両親はエレナちゃんに病状を告げず、懸命の看病を続けた。そして、「残された時間をエレナと妹のグレイシーにとって特別な瞬間にしよう」(英デーリー・メール紙)と誓い、病気が明らかになっ