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ブックマーク / machida77.hatenadiary.jp (14)

  • 『MASTERキートン』の「ナイフは至近距離なら銃より速い」は本当か - 火薬と鋼

    前々から書こうと思っていた漫画『MASTERキートン』のナイフ術についての話を書く。 『MASTERキートン』の主人公、平賀=キートン・太一は元英軍特殊部隊SAS隊員・考古学者・保健調査員の3つの顔を持つため、作品に様々な知識が登場し、軍隊格闘技、近接戦闘に関する話も出てくる。 中でも「狩人の季節」「獲物の季節」「収穫の季節」の一連のエピソードのナイフに関する話は覚えている人が多いのではないだろうか。 MASTER KEATON / 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル) 作者:浦沢 直樹小学館Amazon ナイフの有利を説く場面 単行2巻から該当する部分を引用してみる。画像下にナイフ術に関するセリフも引用した。 なお、私が持っているのは古いコミックなので現在入手できる完全版とは違う部分もあるかもしれない。 この話では同じ説明が3つの場面で登場する。 まずは主人公・平賀=キートン・太

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    zenibuta 2017/03/09
  • 虫の声を聞き取る日本人の脳は特別か? - 火薬と鋼

    人の脳の働き方は虫の声を「声」として聞き取るように特殊だという記事が掲載されていた。 なぜ日人には虫の「声」が聞こえ、外国人には聞こえないのか?- 記事詳細|Infoseekニュース これは角田忠信の『日人の脳 脳の働きと東西の文化』(大修館書店、1978年)などで広く一般に知れ渡った説だ。 日人の脳―脳の働きと東西の文化 作者: 角田忠信出版社/メーカー: 大修館書店発売日: 1978/01/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (9件) を見る他ので言及されていることも多いので、それで知った人もいるだろう。 しかしあまり知られていないが、この説の根拠となる研究には問題があったのである。 この角田忠信の主張に否定的な論文が1981年に出ており、さらに『科学朝日』誌上で1990年3月号からこの問題についての論争が掲載されたことがある。それら

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    zenibuta 2017/01/13
  • 上下2連や水平2連のライフルは日本ではありえない? - 火薬と鋼

    長野峻也ブログ 小説デビュー作仕上がり 昨日、たまたま検索していて上のブログの記事をみつけた。 武術研究家の長野峻也氏が小説を書くために小説講座に通った話である。 この記事の中に受講生の銃の知識についてのエピソードが登場する。 長野氏は受講生の知識のなさを紹介しているのだが、その指摘内容がおかしい。ブログから該当する部分を引用してみよう。 先日も講座の時に、“上下二連ライフル銃”と書いている受講生がいました。 判ります? 上下二連のライフル銃って無いんですよ。 最初は散弾銃と書いていたらしいんですが、散弾で狙撃するシーンがあって、先生から指摘されてライフルに変えたのだそうなんですが、存在しないライフル銃を書いたら馬鹿丸出しになっちゃいますよね? 「水平二連の象撃ち用のダブルバレルライフルなら有るけれど、上下二連のライフル銃はありませんよ」と指摘しました。 すると、「じゃあ、水平二連のライフ

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    zenibuta 2016/10/20
  • 『師父 The Master』武器紹介動画 - 火薬と鋼

    徐浩峰監督の映画『師父』の予告・特集動画には武器を中心としたものがある。 映画にはなかなか登場しない武術の武器も含まれている。 http://v.pptv.com/show/z1qLCHDWRoTnZc0.html はてなダイアリーに埋め込みできる動画サイトのものではないのが残念だ。 予告にも八斬刀メインの予告があった。 http://v.pptv.com/show/W3xw77nhC0msKpI.htm これらの動画はあちこちにアップされている。 Google検索:师父 八斩刀 预告やGoogle検索:师父 “兵器”版特辑でみつかる。

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    zenibuta 2016/03/18
  • 人は首への手刀で気絶するか - 火薬と鋼

    「人を気絶させる」ミステリの基礎スキルがハードル高い - Togetterで、首へ手刀を当てて気絶させることへの言及があったので、それについて書いておく。 首、それも側面に手刀を当てて気絶するメカニズムは、迷走神経(vagus nerve)への打撃で気絶すると説明されていることが多い(首の後ろ、延髄ではない)。これが首を圧迫する(絞める)ことで起きる頚動脈洞反射と同じものかどうかはよくわからない。状況によっては首経由で頭部を揺らしたことで脳震盪を起こしている可能性も考えられる。この機序について信頼性のある研究があるかどうか以前探したのだが、みつけられなかった。 ともかく実際に首側面の特定部位への打撃で一瞬にして気絶するということは武術の世界では知られている。 手刀・チョップ以外の打撃でもこの部位を打つ武術がある。英語圏では頸部に限らずこうした神経を打つ打撃を“nerve strike”と呼

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    zenibuta 2015/01/21
  • 鎌も使うウクライナの女性格闘技団体 - 火薬と鋼

    数年前にウクライナの女性格闘技団体の記事を見た。 女性運動家の活動として女性向けに格闘技を教えている団体があるという内容だった(19世紀イギリスで女性参政権運動家が柔術を教えていたという話*1を連想するが、色々と違う)。その成り立ちや目的についてはUkraine's Asgarda: Reinventing the Amazon Warrior Women | Public Radio Internationalに詳しい。 この団体の名前をアスガード(アスガルド)と言い、コサック武術(ウクライナ武術ボーイヴォイ・ホパーク - 火薬と鋼で紹介したもの)を教えている。この団体を扱った記事にはサーベルや斧、棒といった東欧やロシアでよく使われる武器の画像があり、その中にソ連国旗にあるような鎌も含まれていた。 Asgarda | PLANET°より どのような技術で鎌を使うのか気になっていたのだが、

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    zenibuta 2014/10/22
  • ラリー・ヴィッカースが紹介するロシアの対テロ射撃技術 - 火薬と鋼

    元米軍特殊部隊デルタフォース隊員ラリー・ヴィッカースがロシアの特殊部隊FSBの拳銃射撃技術を紹介していた。 ラリーはTAC-TVの取材でモスクワにあるダイナモ・シューティング・レンジを訪れた。 そこに登場したのは顔をモザイクとマスクで隠したロシアの特殊部隊FSBアルファ・グループ隊員。FSB隊員とラリーはダイナモでロシアの特殊部隊の対テロ拳銃射撃を解説し、実際にやってみせている。 一つは、防弾ベストを着た状態で撃たれ、撃ちかえすという訓練。危険な訓練を実弾で行っている。 もう一つは突き飛ばされたり大声を出されたりする高ストレス下で射撃を行う訓練。 これらの訓練に見えるテクニック全てがロシア・オリジナルではなく、アメリカの影響も見られるが、なかなか興味深い。 訓練で使われている拳銃は2012年にロシア軍・警察に採用されたStrizh。Arsenal Firearms社の銃で、西側の市場ではS

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    zenibuta 2014/03/17
  • 幕末の剣術修行者の実像が伺える『剣術修行の旅日記』 - 火薬と鋼

    剣術修行の旅日記 佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む (朝日選書) 作者: 永井義男出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2013/08/09メディア: 単行この商品を含むブログ (7件) を見る時代小説などのフィクションでは、武者修行で他流の道場を廻る武士というと、名誉をかけた真剣勝負を行うような印象がある。しかし、実際の修行者の姿はそれほど殺伐としたものではなかったようだ。 『剣術修行の旅日記 佐賀藩・葉隠武士の「諸国廻歴日録」を読む』は幕末の剣術修行者の日記を基に、当時の武士の生活や剣術稽古の解説を織り交ぜて剣術修行者の姿を明らかにしただ。そこにある剣術修行は、和やかな交流が多くスポーツのようだ。 同書の元になった『諸国廻歴日録』を書いたのは佐賀藩士牟田文之助。牟田文之助は23歳で鉄人流という二刀流の免許皆伝を授けられた剣士である。嘉永六年(1853)に24歳の文之助は

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    zenibuta 2014/03/03
  • 君は猫流護身柔術を知っているか - 火薬と鋼

    流護身柔術」という武術が実在する。 別にが戦うわけではない。 日の武術を学んだアメリカ人による武術で、正確には“Neko-ryu Goshin Jujitsu”という。の動き、敏捷性やパワーをヒントとして編み出されたためにその名がつけられた。 この武術は海兵隊員として沖縄にいたアーニー・ケイツ(Ernie Cates)、日の武道家の中林、小谷という3人の指導者が日のビジネスマン向けに柔道・柔術を基に4時間で習得できる護身術を1962年に作ったことが起源だという。 後にアーニー・ケイツはこれを基に流護身柔術として完成させた。 流護身柔術のサイト*1やネットの記事*2によると、彼は海兵隊隊員として沖縄にいた時期に、1956年沖縄柔道チャンピオン、1959〜65年の全海兵隊柔道チャンピオン(彼の体重の階級で)であり、講道館柔道8段である。このため流護身柔術も柔道が基になって

    君は猫流護身柔術を知っているか - 火薬と鋼
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    zenibuta 2013/12/18
  • システマを知らない人にシステマを紹介するための動画 - 火薬と鋼

    今回はロシア武術システマの動画について書いてみる。 個人的な話になるが、システマどころか格闘技全般についてほとんど知らない家族や友人にどのようにシステマを紹介するかという問題があって、その対応として一般人にシステマについて伝えられる動画についてまとめてみた。 動画そのものを紹介する前に、格闘技を扱う動画の難しさについても少し書いておく。 システマのようにマイナーな格闘技というのは、門外の人にとって知る機会が限られている。興味がある人や漫画など創作の題材にする人は、まず資料(、雑誌、ビデオ)に目を通す事が多い。中でも手軽に見られるネット動画をチェックする人が多いはずだ。システマの体験・見学に来る人にも、動画を見たという人がよくいる。 しかし限られた映像で未知の格闘技について理解するのは困難なことだ。実際の動きと見た人の理解には結構ギャップが生じる。特にシステマは伝統の型のような固定的な技が

    システマを知らない人にシステマを紹介するための動画 - 火薬と鋼
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    zenibuta 2013/06/06
  • 至近距離で困った時のライフハック・拳銃で人を殴れ - 火薬と鋼

    ウチではもはや定番の話題の一つ。困った時に使える技を紹介しよう。そこらのライフハック記事ではちょっと紹介されていないテクニックだ。 近すぎる距離での銃 一般に、近接戦闘で相手に銃を捕まれるほどの距離だと、銃を持っている側が有利になるとは限らない。 例えば屋内の戦闘で、物陰や角に隠れた相手が飛び出してきていきなりこちらの銃をつかんだらどうなるか? あるいはナイフを持って襲い掛かってきたら? こうした時に対処する技術は、軍や警察の特殊部隊向けに研究・訓練がなされている。以前書いたナイフと銃を同時に構える技術 - 火薬と鋼もその一例だ。 米軍特殊部隊向けの格闘技Special Operations Combative (SOCP)では至近距離の相手をコントロールし、銃が使える体勢や距離を作る技術が教えられている。 システマだとSonny Puzikasらが相手をコントロールして撃つ技術を教えてい

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    zenibuta 2013/02/22
  • 図書館司書・書店員必見!本や雑誌で戦う技術 - 火薬と鋼

    図書館司書はで戦うことができると思われているフシがあるので、そういう技術を紹介することにも一定の意義があると思う。もちろんや雑誌があれば書店員でもその他の職業の人でも可能だ。や雑誌を使う格闘技術映画「ボーン・スプレマシー」や「ボーン・アルティメイタム」に登場しているが、空想のものではない。 今回はフィリピン武術「パナナンダタ」の技法を元に日用品を武器として扱うテクニックを解説したDVD(ESPY-TV社のMartial Arts Video Pananandata 6)から一部を紹介する。 パナナンダタの動画 パナナンダタはフィリピン・ルソン島のタガログ語文化圏の武術である。他のフィリピン武術(カリ、エスクリマ、アーニス等)と共通している部分もあるが、独自の技術・武器がある。例えば多くのフィリピン武術で使われるスティックは約65〜75cm程だが、パナナンダタで使われるスティックは約

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    zenibuta 2013/01/11
  • アニメ・漫画でこれだけは見過ごせない銃の間違い 待機編 - 火薬と鋼

    思うに、漫画やアニメ絵の描き方についてのでも銃の操作については触れていないものばかりで、しかも先人たちの作品にも間違いが多いことも誤りが広がる一因だろう。 ブックマークコメントにもあったが、刀剣や楽器の形状・操作もひどいものが多い。 こうした要素は、作品の面白さに直結しているわけではないが、そうしたディティールを詰める方向性の作品ではシビアに見られるべきだと思う(逆にガンマニアでも映画「リベリオン」や「エスケープ・フロム・LA」の銃の扱いに文句を言ったりはしない)。 「料理の技法がおかしい料理漫画」(ビッグ錠なら良い)とか「クラブの持ち方が変なゴルフ漫画」(石川賢なら良い)とか、そういった認識と同じようなものだと思ってほしい。作品や設定次第でどの程度のリアリティが必要となるかは変わる。 前回のアニメ・漫画でこれだけは見過ごせない銃の間違い 指・手編 - 火薬と鋼に続いて、銃を持った状態で

    アニメ・漫画でこれだけは見過ごせない銃の間違い 待機編 - 火薬と鋼
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    zenibuta 2010/12/28
  • 図書館とホームレス問題の先行事例について - 火薬と鋼

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000909-san-soci このニュースに関連して公共図書館ホームレス利用について、各ブログで話題になっている。 図書館ホームレス排除に苦心しているとかいう件についての私からの提案 - planet カラダン ここで女性専用席を設けてホームレス対策としているのが問題なのは全くid:Romanceさんの主張の通りだと私も思う。 関連して、ホームレス図書館利用に制限を設けるかどうかという問題も議論となっている。 http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20080830/1220185777が分かりやすい。 この問題に関しては必然的に行政レベルのホームレス対策の話につながるが、図書館での対応に限定しても先行研究や事例が山のようにある。日図書館情報学ではまだこの分野の研

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