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ブックマーク / www.webchikuma.jp (16)

  • マイクの醜さがテレビでは醜さとは認識されることのない東洋の不幸な島国にて|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま

    蓮實重彥さんの短期集中連載時評「些事にこだわり」第2回を「ちくま」7月号より転載します。テレビというメディアの鈍感さ、が放置される日という国の鈍感さについて。 そもそもが雑駁な装置にすぎないテレヴィジョンというものの視覚的メディアとしての役割はとうの昔に終わっているから、いまさらその悪口をいったり文句をつけてみたりしても始まるまいが、そのちっぽけな画面に対する蔑みの思いは、いまも収まることがない。そう、わたくしはテレビというものを侮蔑してきたし、いまも侮蔑しているし、これからもまた侮蔑し続けるだろう。だからといって、それがしかるべき社会的な態度の確かな表明だなどといいつのるつもりはない。あたかも視覚的なメディアであるかに振る舞っているテレビというものが、質的に音声メディアにほかならぬという厳然たる真実を、その装置をあげて隠していることが醜いというだけのことだ。 実際、映画の画面とテレビ

    マイクの醜さがテレビでは醜さとは認識されることのない東洋の不幸な島国にて|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま
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    zenibuta 2021/07/15
  • 「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/4)

    5月4日、厚生労働省が新型コロナウィルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました。感染対策のために、「手洗いや消毒」「咳エチケットの徹底」といった対策を日常生活に取り入れることだけでなく、会話や事、働き方など様々な領域における行動について指針を示しています。 この「新しい生活様式」という言葉から、戦時下に提唱された「新生活体制」を想起するという大塚英志さんに、エッセイを寄せていただきました。 テレビの向こう側で滔々と説かれるコロナ下の「新しい生活様式」なる語の響きにどうにも不快な既視感がある。それは政治が人々の生活や日常という私権に介入することの不快さだけではない。近衛新体制で提唱された「新生活体制」を想起させるからだ。 かつて日が戦時下、近衛文麿が大政翼賛会を組織し、第二次近衛内閣で「新体制運動」を開始。その「新体制」は、経済、産業のみならず、教育文化、そして何より「日常」に及ん

    「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|「ていねいな暮らし」の戦時下起源と「女文字」の男たち|大塚 英志|webちくま(1/4)
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    zenibuta 2020/05/23
  • 第23回:心の中で『娘の友達』と児童姦淫? 『ゲーム・オブ・スローンズ』の彼女も13歳!|悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま

    オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 つい先日。 勤務先である銀行の金庫から首尾よく現金8万8千ドルを盗んだ29歳の黒人青年、アーランド・M・ヘンダーソン(Arlando M. Henderson)……だが、分厚い札束を手に持った写真や、ベンツを前にポーズを決めたショットを、フェイスブックやインスタグラムにガンガン投稿したために悪事が露見! 逮捕に至る……という最高な事件があった。 その「分厚い札束を手にした写真」を、今いちど見て欲しい。札束が輪ゴムで留められていることがわかる。おそらく「100ドル札×100枚」ごとに。 この「輪ゴムで留めている」状態がかっこいいのだ。 ヒッ

    第23回:心の中で『娘の友達』と児童姦淫? 『ゲーム・オブ・スローンズ』の彼女も13歳!|悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま
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    zenibuta 2019/12/19
  • 第21回:『ジョーカー』『Us』が描く下克上。オメラスの地下でBTSが反乱を起こしたら|悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま

    オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 何度も見返したいとは思わない。 でも当に素晴らしい。 この10月4日に公開された映画『ジョーカー』のことだ。 素直なスーパーヒーローの素直な映画を素直に楽しむわけがないわたしに、とても響く作品である。かつて称賛されたダークナイト3部作の「リアリズム」が遠い風景に思えるほど。 そこで! 今回はその『ジョーカー』をヒントに、現実世界の格差と不均衡について考えたい。前々回の「Amazonプライム『ザ・ボーイズ』。話題のドラマに学ぶ、現実というディストピア」同様に、内容に言及する部分多数なので、ご注意を。 ...................

    第21回:『ジョーカー』『Us』が描く下克上。オメラスの地下でBTSが反乱を起こしたら|悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま
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    zenibuta 2019/10/09
  • 第19回:Amazonプライム『ザ・ボーイズ』。話題のドラマに学ぶ、現実というディストピア|悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま

    オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 わたしは『怪獣VOW』が好きでたまらなかった。中でも、ところどころに挟まれる「特撮ヒーローたちの設定を科学的に検証するページ」が特に。 そこから華麗にスピンオフしたのが柳田理科雄の『空想科学読』シリーズだ。その後、手厳しい批判に晒されたことも承知しているが、しかし、科学的マインドで試みた特撮番組やアニメの分析を、知的かつリズム感のある文章で書き綴った名著として、わたしの脳内には確固たる地位を築いている。 そんな我が『空想科学読』マインドを刺激したのが、Amazonプライムのドラマ『ザ・ボーイズ』だ。 .................

    第19回:Amazonプライム『ザ・ボーイズ』。話題のドラマに学ぶ、現実というディストピア|悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま
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    zenibuta 2019/08/23
  • 日本にとって有益で、立憲民主党には不利益な本|ちくま新書|枝野 幸男|webちくま

    参議院議員選挙が迫ってきました。 『武器としての世論調査』では、各社の世論調査を総合・平均し、選挙前に野党の支持率が一時的に上がる現象――”選挙ブースト”を詳しく分析しています。野党はこの現象をどう捉えているのか。一時的な上昇を力強い流れにすることは可能なのか。 立憲民主党代表で衆議院議員の、枝野幸男氏による書評です。 いま、非常に複雑な気持ちです。これまで私は、ツイッターやnoteで発表される三春充希さんの世論分析を戦略立案の参考にしてきました。このの内容が広く知られると、そのことの優位性が失われてしまう。世論調査の正しい見方が広まることは、政治や民主主義にとっては良いことなのですが……。痛し痒しというところです。それくらい、三春さんの分析は貴重な資料です。 書第Ⅱ部の、衆院選の得票率をもとに市区町村ごとの政党支持率を地図にする研究は面白いですね。私にとって、街頭演説は有権者一人ひと

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    zenibuta 2019/07/05
  • 7.ケンドリック・ラマーと黒のグラデーション|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)

    トランプ後のアメリカ音楽はいかなる変貌を遂げるのか――。激変するアメリカ音楽の最新事情を追い、21世紀の文化政治の新たな地図を描き出す! 2016年2月15日。ロサンゼルスで開催された第58回グラミー賞授賞式におけるケンドリック・ラマーのパフォーマンスは異様な雰囲気に包まれた。 俳優ドン・チードルの紹介に続いてステージが暗転すると、ケンドリックを先頭に手足を鎖に繋がれた数人の黒人が現れる。舞台には牢獄のセットが組まれ、両脇の鉄格子の中にはサックスを演奏する囚人もいる。鎖を付けたままマイクの前に立ったケンドリックは、大音量のバンド演奏とともに〈ザ・ブラッカー・ザ・ベリー〉をラップし始める。曲の後半、鎖をちぎったダンサーたちが激しい踊りを繰り広げ、暗闇の中で囚人服のスケルトン模様が蛍光色に発光する。するとステージが転換し、今度は中央に設置された巨大なかがり火を囲むようにアフリカを思わせる部族

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    zenibuta 2019/06/01
  • round.5 平成31年度東京大学学部入学式 祝辞(上野千鶴子)|フェミニスト両手ぶらり旅|金田 淳子|webちくま

    漫画・アニメ・小説ゲーム……さまざまな文化表象に、萌えジャージにBLTシャツの粋なフェミニストが両手ぶらりで挑みます。うなれ、必殺クロスカウンター!! (バナーイラスト・題字:竹内佐千子) 今回の「フェミニスト両手ぶらり旅」の題材は、私がそれなりに知っている人(恩師)の発言なので、厳密には「両手ぶらり」(ノーガード)で挑んでいるわけではない。 とはいえ、私は上野千鶴子ゼミでは他の追随を許さぬ不良学生(※不良債権という意味)だったので、面目なくて数年間お会いできていない。ここ半年間に至っては、「刃牙」シリーズという、上野先生が一生ぜったいに読まないであろう格闘マンガのことしか考えられない廃人になっている。 そういうわけで、上野先生が今年の東大の新入生に対して祝辞を述べ、それが話題になっているというニュースは、私にとってなにか「急に内側に入って来た」という感じがあった。 さっそく祝辞のページ

    round.5 平成31年度東京大学学部入学式 祝辞(上野千鶴子)|フェミニスト両手ぶらり旅|金田 淳子|webちくま
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    zenibuta 2019/04/26
  • 私たちは明仁天皇の「ことば」をいかにして見失ったか|ちくま新書|大塚 英志|webちくま

    明仁天皇が生前退位の意思を表明したビデオメッセージは、「お気持ち」の表明であると報道されました。これが当初は「御意向」と表現されていたことを覚えているでしょうか。私たちは、なぜ天皇の「ことば」を「気持ち」としてしか受け止められなかったのか。大塚英志『感情天皇論』の序章の一部を公開いたします。 人は何故、ことばで思考をすることを感情の共感をもってサボタージュしてしまうのか。 そのことを改めて強く感じたのは、2016年8月28日の明仁天皇の「お気持ち」の表明に始まる国家規模のディスコミュニケーションをめぐってである。 この「お気持ち」発言をめぐって顕わになったのは、私たちが戦後憲法下における天皇について「考え」たくないという、「意志」でなく「感情」の国民的共有であった。それは、象徴天皇が日国憲法の定める「国民の統合の象徴」であるのなら、天皇が可能にする「国民の統合」という公共性のあり方につい

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    zenibuta 2019/04/25
  • 4.音楽メディアとランキング・システム|アメリカ音楽の新しい地図|大和田 俊之|webちくま(1/4)

    トランプ後のアメリカ音楽はいかなる変貌を遂げるのか――。激変するアメリカ音楽の最新事情を追い、21世紀の文化政治の新たな地図を描き出す! 2013年のビルボード・チャートにはちょっとした異変が起きていた。 一年間を通して、黒人ミュージシャンが一度も総合チャート(Hot 100)のトップに上がらなかったのだ。試みにチャートを確認してみると、この年に首位を獲得したアクトはブルーノ・マーズ、マックルモア&ライアン・ルイス 、バウアー、ピンク、ロビン・シック、ケイティー・ペリー、マイリー・サイラス、ロード、エミネムであり、たしかにアフリカ系のミュージシャンは含まれていない(1)。 もちろん、ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」にファレルがフィーチャーされており、エミネムの曲にリアーナが客演しているように黒人シンガーがまったく関係していないわけではない。だが、ビルボードの総合チャートを制覇したメ

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    zenibuta 2019/04/12
  • 第15回:サムライ自慰ポルノと武士道の発明。愛國戰隊大日本に至る道を新渡戸稲造と共に |悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま

    オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 「サムライは刀なしでは戦えない」。 ……気でそう思っているなら、君はサムライを知らない。 .............................................................. その歴史のほとんどを通じて、サムライのウェポン・オブ・チョイスは弓矢だった。 普通の日人の皆さんは、接近戦で斬り合うサムライたちを妄想するのが好きなんじゃないかと思う。想像している分にはかっこいいが、しかし、実際にその場に身を置くのはリスキー極まりない。 誰だって、遠く離れた安全圏から敵を攻撃したい。自分に危険が及ばぬうち

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    zenibuta 2019/04/10
  • 【第49回】人が死ぬこと|遠い地平、低い視点|橋本 治|webちくま

    西城秀樹が死んだ。六十三歳だった――というニュースを聞いたら、朝丘雪路が死んだ、星由里子が死んだというニュースも続いて、テレビの『徹子の部屋』は追悼番組が立て続けになった。なんでこんなに人が死ぬんだろうと思ったら、平成三十年の五月は、平成が終わる「最後の一年」に突入した時期だった。今上天皇の退位はあらかじめ決まっていて、なんとなく平成は自動的に終わるもんだと思っていたけれど、人が立て続けに死んで行くニュースに接して、改めて「あ、一つの時代が終わるんだ」と思った。 七年前、東日大震災が起こった二〇一一年にも人が死んだ。有名人が立て続けに死んだというのではなくて、年老いた親の世代が死んで行った。私の父親が死んだ。友人の父親、あるいは母親が死んだ。やたらと葬式の通知、年賀状辞退の通知が届いた。「なんか、今年葬式多くない?」と友達に言ったら、「多いよね」という答が返って来た。 意外と人は「時代の

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    zenibuta 2019/01/29
  • 第12回:今こそ考える「原爆Tシャツ」のこと。そして贖罪と、「存在しない正義」について |悪いキツネをおさえつけることはできない|丸屋 九兵衛|webちくま

    オタク的カテゴリーから学術的分野までカバーする才人にして怪人・丸屋九兵衛が、日々流れる世界中のニュースから注目トピックを取り上げ、独自の切り口で解説。人種問題から宗教、音楽歴史学までジャンルの境界をなぎ倒し、多様化する世界を読むための補助線を引くのだ。 わたしが自分のオールドスクールさを痛感するのは、自身が「誰それ推し」という発想を全く欠いているがゆえだ。もっとも、古風であることを恥ずるつもりは毛頭ないが。 ちょっと前に、『ユリイカ』という雑誌でK-POPについて語った(執筆はしていない。2時間以上の長広舌を文章にまとめたのは編集氏である)。もちろん、現代において防弾少年団(BTS)に触れずしてK-POPを論ずることは不可能だし、そもそもわたしゃ彼らのファンだから、当然ながらBTSについてもたっぷりと言及した。 すると、それを読んだ人たちは「丸屋九兵衛はSUGA推し」「ホソク(J-HOP

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    zenibuta 2019/01/24
  • 第2回「こいつの足くさいから洗ってんねんー!」|何言うてんねん|Aマッソ 加納|webちくま

    兄ちゃんがいる。二つ上の、調子がいいことだけが取り柄のヘラヘラした人間である。親父は事あるごとに「あいつには芯があらへん」と、なぜか嬉しそうに言っていた。嬉しそうなのがいつも腑に落ちなかった。 小・中学はサッカーでキック&シュート、高校はバンドでロック&ロール。大学へ入ると同時にバーでバイトを始め、シェイカーを振る音が青年期の訪れを告げるファンファーレとなった。「なんか楽しそうモテそうカッコ良さそう教」信者の兄ちゃんは、お酒をエンジンにして遊びも女も好奇心の赴くままに満喫し、その後当然のようにバイト先に就職した。今は結婚して3児の父となり、私の元にはバカ甥が屈託のない笑顔でウンコの唄を歌っている動画が送られてくる。 確かに、シャーペンほどの芯すらない。どうやって立っているのかも不思議だ。こうなってくると、あれほど芯がない男を支えてそれらしく見せている背骨にも罪があるような気がしてくる。 彼

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    zenibuta 2018/06/27
  • まだ終わらない部落問題|ちくま新書|角岡 伸彦|webちくま

    私はこれまでに、何冊かの部落問題関係のを書いてきた。書き始めたのは、同和対策事業がまだあった世紀末である。世紀が変わった二〇〇二年(平成一四)に、同和対策事業の関連法が終了した。その後、関西を中心に、同和対策にかかわる不祥事が連続して摘発され、〝同和利権〟を追及するシリーズがベストセラーになったりした。 ひととおりそれらの騒動がおさまり、私は部落問題に関しては、もう書くことはないだろうと考えていた。だが、その見通しは甘かった。二〇一二年(平成二四)には『週刊朝日』で部落にかかわる記述が問題になり、マスコミで大きく取り上げられた。ここ数年は、インターネット上に部落の地名や位置を掲載するサイトが登場するなど、部落を取り巻く状況は平穏ではない。部落問題は、まだ終わっていないのである。 部落問題とは、賤民が集住していたとされる部落(同和地区)の居住者に対する差別を指す。差別は依然としてあるが、

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    zenibuta 2016/10/04
  • 第1回 後藤正文インタビュー創作の源にあるもの |ゴッチ語録|後藤 正文|webちくま

    『ゴッチ語録 決定版――GOTCH GO ROCK!』(ちくま文庫)発売を記念して、著者の後藤正文さんのインタビューを公開します。よく聴く音楽のことから、社会問題のこと、歌詞の秘密、好きななど、話題の尽きないインタビューの第一弾です。 (聞き手=編集部 井口、山拓) 第1回 音楽と社会 最近よく聴いている音楽 ―― 『ゴッチ語録 決定版』にはたくさんのミュージシャンが出てきますが、最近よく聴いている音楽についてお教えください。 後藤 去年だったら、コートニー・バーネットっていうオーストラリアのシンガーソングライターのアルバムをよく聴いてましたね。今年はブライアン・イーノをよく聴いてます。フリップ&イーノのアルバムを聴いたりとか。あと、僕はほとんどレコードで音楽を聴くので、ヘビーローテーションはないんですよ。レコードの場合、しっかり時間を取って聴かないといけないので。今年だったらイギー・

    第1回 後藤正文インタビュー創作の源にあるもの |ゴッチ語録|後藤 正文|webちくま
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    zenibuta 2016/06/20
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