リニア中央新幹線整備計画案をめぐり、国の交通政策審議会鉄道部会の中央新幹線小委員会が早ければ18日にも次回会合を開き、民間委託で独自に進めていた調査に基づき、諏訪・伊那谷回りのBルートより、南アルプスを貫くCルートの方が費用対効果分析などで優位とする報告を受けることが4日、分かった。 JR東海が採用を求めているCルートでは、南アの長大トンネル計画について小委員会の家田仁委員長(鉄道部会長)が9月の前回会合後、技術課題は解消されている−と説明。同計画と並んで大きな課題だった費用対効果もCルートの優位性が示されることで、小委員会がCルートの採用が望ましい−との方向でまとまる可能性が高まった。10月中にもう1回会合を持つことも検討しているが、ルート選定をめぐる議論は次回会合で重要な局面を迎える。 小委員会は、年内にもまとめる「中間まとめ」にルートの方向性を正式に記載、意見公募を行い、最終答申