富山-大阪間を結ぶ北陸線の特急列車。自由席利用だと乗車券と特急券を合わせて片道7980円だが、場合によってはおよそ1000円も余計に支払わなければならないケースがあるのをご存じだろうか。毎日新聞富山支局に寄せられた「理不尽だ」という訴えで調べたところ、JRの運賃体系に潜む北陸線の特殊事情が浮かんだ。【小林祥晃】 ◇乗客本位の制度改革を 電話をしてきた大阪在住の女性は、富山駅の自動券売機で大阪までの乗車券(5460円)と自由席特急券(2520円)を買い、午後6時41分発の金沢行き特急「はくたか」に乗った。本来なら大阪まで直通の「サンダーバード」に乗りたかったが、次のサンダーバードは午後7時50分発。はくたかに乗ってしまえば、金沢駅で同駅始発の大阪行き「雷鳥」に接続し、次のサンダーバードを待つより約40分早く大阪に着く。迷わずはくたかに乗った。 ところが検札の車掌に言われたのは「富山-金沢か、