北海道電力泊原子力発電所(泊村)3号機のプルサーマル計画を巡る「やらせ」問題で、道の関与を調べていた第三者検証委員会は23日、北電側の手書きのメモを元に、道職員から一定の働きかけがあったとする報告書を高橋はるみ知事に提出した。
北海道電力泊原子力発電所(泊村)3号機のプルサーマル計画を巡る「やらせ」問題で、道の関与を調べていた第三者検証委員会は23日、北電側の手書きのメモを元に、道職員から一定の働きかけがあったとする報告書を高橋はるみ知事に提出した。
社員ら67人「賛成」提出 北電調査 2000年「意見を聴く会」 (10/18 06:25、10/18 10:19 更新) 北電泊原発3号機の建設に関する2000年の「道民の意見を聴く会」(道主催)について、北電の佐藤佳孝社長は17日の記者会見で、内部調査の結果、道内5会場で当時の社員と元社員計67人が賛成意見を提出していたことを明らかにした。 聴く会は札幌、旭川、帯広、函館の4市と後志管内泊村で開催。北電は当時の社員の聞き取りに加え、参加者名簿から当時の社員らの名前を照合した。この結果、5会場で元社員26人が会場での発言で賛成意見を表明。社員41人と元社員26人が用紙に賛成意見を書いて提出していたという。 聴く会をめぐっては、北電側から地元住民への賛成意見表明の依頼も発覚しているが、同社広報部は「資料が残っておらず、調査するつもりはない」としている。 < 前の記事 | 次の記事 >
北海道電力泊原発3号機のプルサーマル計画をめぐる「やらせ」問題への関与を同社の第三者委員会から指摘された道は14日、立川宏総務部長らが会見し、関与を否定。また、当時の担当者の認識と第三者委の調査結果が異なるとして、経緯を調査する方針を示した。 道は08年6、7月、計画について道民の意見をファクスなどで募集。第三者委は14日に同社へ提出した報告書の中で、募集の際、当時の道原子力安全対策課が北電に「地元から反対派の主張を打ち消す意見もほしい」と要請したと指摘した。北電が道側の発言をメモに残していたが、道側は会見で「内容の信ぴょう性は疑わしい」と反発した。
印刷 関連トピックス北海道電力原子力発電所 北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機のプルサーマル計画をめぐり、同社の第三者委員会が北海道の「やらせ」への関与を指摘したことに対し、高橋はるみ知事は14日夜、報道陣に「全くないと考えている」と関与を否定した。一方で、道独自に調査する考えを示した。 第三者委はこの日公表した調査報告書で、道が2008年7月に同計画の安全性について道民の意見を募集した際、反対意見が多数を占めたことを道の担当職員が問題視。北海道電側にそのことを伝えた、と指摘した。 道は当時の副知事ら幹部職員に確認した結果、「不適切な行為をした事実はなかった」と判断していた。高橋知事は「調査報告が道の確認した内容と異なっていることは大変残念」と述べた。 続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます関連リンク第三者委、道の関与指摘 北海道電の「やらせ」問題(10/14)〈MY TOWN北
印刷 関連トピックス北海道電力原子力発電所 北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機のプルサーマル計画をめぐるシンポジウムで国や北海道電の「やらせ」があった問題で、実態解明を進めてきた第三者委員会(委員長=市川茂樹弁護士)が14日、調査結果を公表した。道民からの意見聴取で反対意見が多数を占めたことを道が問題視し、北海道電側に伝えた、と道の関与を指摘。北海道電は本社の電源立地部などの組織的関与で社員らが賛成意見を提出したとし、道の姿勢は「遺憾」と批判した。 第三者委は北海道電が設置。弁護士3人と大学院教授1人が、国が2008年8月に泊村で開いたシンポと、道と地元4町村が同年10月に北海道岩内町で開いたシンポを中心に調べてきた。 北海道電は08年4月、安全協定に基づき道と地元4町村にプルサーマル計画の事前了解を申し入れた。道などは道民の意見を聴く会合や意見募集を実施する一方、専門家らによる有
北海道電力泊原子力発電所(北海道泊村)3号機のプルサーマル計画を巡る経済産業省主催のシンポジウムで、推進意見が出るように国の働きかけがあった問題で、北電が用意した質問内容が13日、分かった。 用意された質問は13あり、「賛成」や「大変大事なこと」など推進の立場を明確にした内容や、「地元でない方々は、むやみやたらと不安を煽(あお)りたてるような話はしてほしくない」などとする言葉も含まれている。 北電が用意した模擬質問は、推進の立場のものが13用意された。「プルサーマルも安全第一に進めてもらえれば賛成する。安全で安心であることを分かりやすく説明してほしい」と推進意見を表明するものや「北電もしっかりやっており危険を感じるようなことはない」と、北電を擁護する内容もあった。
印刷 関連トピックス北海道電力原子力発電所 各地で原発をめぐる電力会社の「やらせ」が次々と明らかになるなか、北海道電力が、泊原発3号機(北海道泊村)の増設の是非を問う道主催の集会で、やらせが問題になって開催が延期されたにもかかわらず、改めて開かれた際にもやらせをしていたことがわかった。 集会は、道が2000年3月に道内5カ所で開いたもの。当初は1999年10月に開かれる予定だったが、開催前に同社が全社員に賛成意見を道に送るよう指示していたことが発覚し、道が延期していた。 ところが、同社は泊村での開催にあたり、原発推進派の地元4町村の住民約20人に対し「日頃の意見を集会で陳述してほしい」などと要請していた。集会には295人が参加。40人が意見陳述を希望し、抽選で選ばれた26人のうち13人が賛成意見を述べた。当時の堀達也知事はこの時の意見などを材料に00年9月に増設受け入れを正式表明した
「北海道は需要のピークが冬に来る。電力不足を理由に凍死者を出すことは、知事として許されない」 8月17日、北海道の高橋はるみ知事(57)は臨時記者会見を開き、調整運転を続けていた北海道電力の泊(とまり)原子力発電所3号機の営業運転再開の容認に踏み切ったことを明らかにした。 福島第一原発の事故以来、原発の危険性に不安が高まるなか、全国初となる原発の営業運転の再開が決まったのだ。地元・泊村では、知事がゴーサインを出したことをどう受け止めているのか。ある住民は、胸の内をこう話す。 「北電さんには、これだけのことをしてもらっているのだから、とても反対なんてできない。そんなことをすれば、村から出ていけと言われてしまうさ」 全国の原発立地地域と同様、人口2000人に満たないこの村も巨額の原発マネーで潤ってきた。泊原発が運転を始めた'89年度から'09年度までの21年間で、この村に支払われた原発関連の交
北電の佐藤社長、会見や取材を拒否 やらせ問題で (09/02 10:28) 北電が泊原発3号機でのプルサーマル計画に関する国主催シンポジウムでも社員を動員していた問題で、佐藤佳孝社長は1日夕、札幌市内の自宅前で北海道新聞の質問に答えた。同社が7月、国に「従業員への動員要請はなかった」と虚偽報告していたことに関し意図的な隠蔽(いんぺい)があったとの見方を否定した。 問題発覚後、佐藤社長は報道機関の正式な取材や記者会見を拒否している。この日のやりとりは以下の通り。 ―どのように責任を取るつもりですか。 「1社だけに話すことはしない。公平にしか答えない」 ―では公平になるように記者会見してください。道民は関心を持っています。 「あなたが関心あるだけでしょう」 ―社長は7月末の記者会見で「動員などの要請はしていない」と明言しました。うそを言っていたことになります。 「うそというのは、うそだと分かっ
印刷 関連トピックス北海道電力原子力発電所 北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機へのプルサーマル導入をめぐり開かれた公開シンポジウムで、賛成意見を言うように北電の現地事務所が社員に促したメールを入手したと、共産党道委員会が26日、記者会見で発表した。北電広報部は「パソコンを調べたが当時の記録は残っておらず、確認できなかった」とし、社員から聞き取り調査するかどうか協議している。 このシンポは北電のプルサーマル導入の申し入れを受け、住民の意見を聞くため、道と地元4町村の主催で2008年10月12日に地元の岩内町で開かれた。その後、高橋はるみ知事はプルサーマル導入の受け入れを表明している。 共産党によると、メールは同年10月3日付で、北電泊事務所渉外課が泊原発の21部署に送信した体裁になっている。「『プルサーマル計画に関する公開シンポジウム』への参加協力について」と題したファイルが添付され
北海道知事が営業運転の再開を容認した北海道電力の泊原発3号機の建設については、1999年10月、道が行った同原発に関する意見募集で「賛成」意見を出すよう、北電が社員を通じて働きかける「やらせ」を行っていたことが判明しています。 北電は当時、建設の是非をめぐる道の意見公募や「意見を聴く会」に対し、社員に「賛成」意見を集中するよう極秘文書で指示していたものです。 「厳秘」とかかれた指示文書には、「社内からの発信は行わない」と注意書きがあり、「主婦の立場から原子力は必要だと考えています」などのひな型も準備されていました。 道議会予算特別委員会でこの問題を追及した日本共産党の大橋晃議員(当時)に対し、堀達也知事(当時)は「意見を聴く会」の延期を表明。北電社長が陳謝しました。 1999年11月10日の衆議院科学技術委員会では、日本共産党の吉井英勝議員の質問に対し、資源エネルギー庁長官が「北電社長も行
株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く