厚生労働省は虐待などで実親と暮らせない子どもを支える社会的養育について、家庭養育を充実させる。2020年度から児童養護施設のうち小規模で育てるグループホームの職員配置を現状の6対4から最大6対6へと拡充。18年度と比べて倍の水準となっており、厚労省は「ここまで短期間で手厚くなるのは前例がない」と説明する。一方、里親に支給する手当ても第2子以降を倍に増額する。 新たに職員配置が手厚くなるのは、地域小規模児童養護施設と、分園型小規模グループケア。いずれも定員6人で、児童養護施設本体とは別の敷地にある民間住宅を利用しているケースが多い。 現行では子どもと職員の配置は6対4となっているが、来年度から最大6対6まで引き上げる。いずれも18年度まで6対3だったため、最大で倍の水準になったことになる。 ただ厚労省は、積極的に里親委託や施設の多機能化を進めていることなどの要件を課す方針で、今後、具体的な要