コーエン兄弟の最新作「ノー・カントリー」を見に行って来た。 今年のアカデミー賞で作品賞・監督賞を獲得したことで 関心を持った人が増えたのか、日比谷シャンテシネは朝の初回だったのに満席に近かった。 そういえばこれ、去年のカンヌでも下馬評が高かったんですよね。 「4ヶ月、3週と2日」とどちらかがパルムドールを取るだろうとされてて。 でも、両方見てやっぱ普通、「4ヶ月、3週と2日」だと思う。 http://www.nocountry.jp/ テキサスの荒野が舞台。 麻薬密売がらみの殺し合いが行われた直後にたまたま通りがかって、 残された現金200万ドルを持ち逃げした男を謎の殺し屋が追いかける。 男のことを知っている保安官もまた、その行方を追う。 話はたったこれだけ。なのにこれがすこぶる面白い。 コーエン兄弟らしくなく、余計なお遊びを一切振り捨てて丹念に描写を積み重ねて、 息詰まる逃走劇の果てに、