岩手県産ワカメを使ったスナック菓子が人気だ。 製造販売は大手菓子メーカーの「カルビー」(東京)だが、東日本大震災の津波で工場が全壊した岩手県山田町の水産加工会社「川秀」が製品開発に協力した。新鮮な生ワカメの風味が魅力となっている。 開発のきっかけは、カルビーへの「売り込み」電話だった。岩手県沿岸広域振興局(岩手県釜石市)の赤平英之水産調整課長(53)は昨春、たまたまスーパーで、カルビーが宮城県の水産加工会社と開発した「いさだスナック」を手に取った。エビに似たオキアミの一種「イサダ」を乾燥させ、生地に練り込んだスナック菓子。早速買って食べ、「岩手にもおいしいイサダがあるんです」と電話した。 すると、カルビーの商品企画担当者が関心を示し、岩手県が全国一の生産量を誇るワカメを使った商品を開発することに。しかし、生ワカメの磯の風味を生かしたスナック菓子の製造は至難の業だった。 白羽の矢がたったのが
