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ブックマーク / okemos.hatenablog.com (29)

  • 朝井リョウ 「武道館」 - P.E.S.

    武道館 作者: 朝井リョウ出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/04/24メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 今年の頭あたり*1にドルヲタ界隈でちょっと話題になり、春に買ってしばらく放置してたです。ようやく読んでみたらどうにも違和感を感じたので、既に感想を書く旬は過ぎてしまっているとは思うのですが、前のエントリーが60年前の中編の感想だったりもするしまあいいだろうと、その違和感について書いてみます。 これは、恋愛禁止とアイドルの関係を主軸とした作品です。「恋愛禁止」を敵役にして悲劇を描いた上でのハッピーエンドの作品。つまり「禁断の愛」という、フィクションにおける昔ながらの定番ではあるが今更リアリティを持って描くのは難しい舞台装置を疑似的に発生させる仕掛けが「アイドル恋愛禁止」となっているわけです*2 話の流れは、主人公の女の子とその幼馴染の男の子がいて、

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    Desperado 2015/08/19
  • 死人に囲まれること:「キャプテン・フィリップス」 (ネタバレ) - P.E.S.

    もう公開されて結構たっているのでネタバレしてきます。 2009年に起こったソマリア海賊によるアメリカの貨物船襲撃事件の顛末をもとにした映画です。 映画『キャプテン・フィリップス』予告編 - YouTube ソマリアというとリドリー・スコットの傑作「ブラック・ホークダウン」の舞台でもありました。 ブラックホーク・ダウン 予告編 (日版) - YouTube ブラック・ホークダウンはソマリアでの米軍特殊部隊と現地のウォーロード、軍閥の将軍の部隊との衝突を描いた映画で、ハリウッド映画なんてアメリカ万歳映画ばっかりなんだろうとか思ってる人には疑いの目で見られることもありますが、実際のところあれは少なくとも明確には反戦指向ではない、アクションのカッコいい戦闘映画なのにもかかわらず、実話ベースなので結末は変えられないという以上の重みをもたせて米軍の敗走(当に)をクライマックスに持ってくるという珍し

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    Desperado 2014/01/20
  • 政治と所得不平等 - P.E.S.

    とある論文を読んでましたら、分かりやすくて興味深い図がいくつも載っていましたのでそれらを紹介。論文はBonica, McCarty, Pool, and Rosenthal (2013) "Why Hasn't Democracy Slowed Rising Inequality?"*1、訳すると「なぜ民主主義は拡大する不平等を抑えてこなかったのか」。単純な中位投票者定理と、大抵の社会では所得の中央値は所得の平均値を下回るので有権者の過半数は平均以下の所得となる事に基づくと、民主主義においては再分配への傾向があり、これは所得不平等が高まれば高まるほど強くなるはずという公共選択論の比較的有名(?)な主張にも関わらず、民主主義国家においてここ数十年の不平等の拡大に対する再分配要求が強まらなかったのはなぜかということについての論文です。この論文の載っているジャーナルのトップ1%特集の一つで、これ

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    Desperado 2013/08/14
  • クルーグマン: モデルとしての日本 - P.E.S.

    またクルーグマンの翻訳です。日がらみだと訳してしまいますね。クルーグマンはリベラルですが、アベノミクスが上手くいくことを願っています。俺も安倍政権は好きじゃないですが、いい加減日の経済的衰退にはうんざりなので、ほんとにアベノミクスに成功してもらいたいです。 モデルとしての日 2013年5月24日 一世代前、日は経済的模範として広く称賛され、そして恐れられていた。ビジネス書のベストセラーはその表紙にサムライをのせて、日式経営の秘密を教えると約束していた。マイケル・クライトンのそれ*1のようなスリラーは、日株式会社を急速に世界を支配しつつある止められない力として扱っていた。 そして、日は終わりがないような景気停滞に落ち込んでしまい、すると世界の大半はその興味を失ってしまった。主な例外は比較的わずかな経済学者たち、今は連邦準備制度の議長であるベン・バーナンキ(pdf)、そして読者諸

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    Desperado 2013/06/23
  • オバマ・リアラインメント by ロス・ドーサット - P.E.S.

    2012年のアメリカ大統領選が終わりましたね。結果は事前に予想されていた通り、オバマの勝利となりました。New York Timesによると、日時間の11月8日午前10時時点で、オバマの獲得した選挙人が303人、ラムニーが獲得した選挙人が206人、そしてフロリダの当落がまだ確定していないため未定の選挙人が29人となっています。ただフロリダもオバマが僅差でリードしていますのでこの29人もオバマに行くのじゃないでしょうか*1。 ちょっと呆れたのは選挙前、「接戦」という報道が多かったこと。まあ得票数についてはせいぜい数%ポイント差と事前から見られてましたが、しかしオバマ勝利の可能性高しは様々な統計予測で言われていたことでしたし、選挙は一票でも票が多いほうが勝ち*2ですから、僅差ではあってもそれが維持されているなら、そっちが勝つわけなんですが。 まあ、とにかくオバマが予想通りに勝ち、これからは共

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    Desperado 2012/11/14
  • はっきり言っちゃいましょう、問題は共和党だって! - P.E.S.

    中道のシンクタンク、ブルッキングス研究所のトーマス・マン(Thomas Mann)と、保守派シンクタンクのAmerican Enterprise Instituteのノーマン・オーンスティンが書いたIt's Worse Than It Looksがワシントンで話題になっているそうです。このは、今のアメリカ政治の問題は共和党にあるという事を主張したで、詳細に述べられているという事を置いておくと、その内容自体は知っている人はとっくに知っていることですが、重要なことは保守派のシンクタンクメンバーも含めた著名な議会研究者がその事をおおっぴらに認めたという事かなと。いうならば、これまで誰も見ないですませてきたキッチンシンクの蓋をあけて見たような... 後もう一つは、共和党の過激な右傾化を見ないことにしてきたメディアの責任を追求している点です。その為なのか話題になっている割には、政治の販促の為

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    Desperado 2012/05/24
  • 日本の地震・津波のマクロ経済的影響 - P.E.S.

    昨日のブログエントリーでも軽く触れたIlan Noyによる災害の経済学のまとめです。原発事故さえこれ以上悪化しなければ、日経済の成長率についてのインパクトは長期的にはあまりない、という事になるのでしょうか。しかし、被災した現地への影響については長引くかもしれないと。ただ文中で言われているように、今回の地震・津波の影響は(原発はこれ以上悪化しないとしても)先進国としては未曾有のレベルなわけで、この点はちょっと懸念してしまうところですが。 いつものようにもしタイポ・誤訳などがありましたら、コメント欄にお願いします。 追記:ayakkaさんがこのエントリーへのJames Hamiltonの追記となるエントリーを訳されました。 日の地震・津波のマクロ経済的影響 by Ilan Noy 過去14ヶ月間、我々はいくつもの非常に大きな地震を見る事になった。それはハイチ(2010年1月10日)の地震に

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    Desperado 2011/03/21
  • クルーグマン:メルトダウン経済学 - P.E.S.

    東北地方太平洋沖地震発生から少し立ちましたが、皆様どのようにお過ごしでしょうか。 すいません、なにか間の抜けた事しか書けませんで。 正直、このブログなど小さなものなのですが、それでも読んでくださってた方は日の各地にいらっしゃったし、今回の地震・津波の被害の規模を考えれば、読んで下さってた方の中に亡くなられた方がいらっしゃってもおかしくないわけで、その事にこれを書き出してから気づきました... すべての亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。 私自身は今回の地震・津波から直接の被害は受けなかったのですが、仕事の方がしばらくの間、暇になってしまいました。なのでその間、日がらみの経済学関連ブログ記事を訳していく事にしました。その一目はまたまたクルーグマンのブログポストです。もしかするとこれは不謹慎と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、お金の話は生きていく為には必要なことという事でご理

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    Desperado 2011/03/17
  • クライメートゲート:あなたは何を信じる事を選ぶのか? - P.E.S.

    池田先生がまたなんか小躍りしてられますなぁ、と思っていたらコロンビア大学の統計と政治学教授アンドリュー・ゲルマンのブログで物理学者のPhilという方(プロフがなくて、詳しい事はわかりません)がクライメートゲートへの感想を書いてられました。タイミングも良かったし、書いていることも同意できるので訳してみました。で、気候変動についての文章を訳してはいるんですが、人為的気候変動の問題について深い興味があると言うわけではありません。それ関係の学界が人為的気候変動が起こっているということでまとまっているのなら、専門家ではない人間としてはそう考えるのが妥当なんだろう、というぐらいです。実はこの問題についての個人的な興味は、その気候変動の問題そのものよりも、専門家でもないのに学界での主流派は間違っている、間違っているはずだ、と断言できる人たちの方に興味があります。なぜ彼らはそう信じるのか?それ関係について

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    Desperado 2009/12/09
  • クルーグマン:金融取引課税 - P.E.S.

    えー、またクルーグマンのコラムの翻訳です。またしばらく時間の余裕ができそうですので、当分、SFと経済関係の翻訳を交互にやっていこうと思います。もっとも経済関係といっても、クルーグマンのコラムとかのそんなに専門的ではない、訳しやつものになりますが。今回のクルーグマンのコラムのトピックはトービン税です。グーグルでニュース検索をすると、ヨーロッパの方でもりあがっているようですね。このコラムではクルーグマンの政治的スタンス(ウォール街への強い批判的な立場、オバマ政権の中道志向への批判)がよく出てると思います。それから90年代中に自身が反グローバリズム批判を行っていた過去も、ちょっと浮かんでますねぇ。 投機課税 ポール・クルーグマン 2009年11月26日 金融投機を抑えるために、課税を行うべきだろうか?べきだ、と世界の2大金融中心地の一つ、ロンドンのシティを監督する英国政府高官は述べている。その他

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    Desperado 2009/11/30
  • アメリカのブログにおけるリベラルの優勢:コスのインタビュー - P.E.S.

    とは違って、アメリカのネットの世界ではリベラルが優勢と一般的に言われています。実際、いかにすればネットにおいて保守の勢力がひろまるのかが、最近の保守系ブロガーの話題の一つになってるくらいで。共和党もなんとか、ネットがんばってます!というビデオをつくってたりしてます。ネットというといまだに若者のメディア、という認識が強い事もあり、党の将来の事を考えてもネットをがんばって若者を取り込まないと!という危機意識は分かるんですが、2008年の大統領選共和党候補マケインの娘でマケイン陣営のブログを書いていたメーガン・マケイン(彼女は24歳)から、ビデオに出てくるのが50-60代以上ばかりで、これじゃだめだわ、とか言われてしまってます。暗いです。そんななか、リベラルブログといえばここ、となっているDailyKosのパブリッシャー、Kosことマーコス・モーリタス・ジニガが自身の2年前のインタビューの抜

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    Desperado 2009/02/28
    ネトウヨは保守派じゃなくて国家主義者だと思います。
  • 高慢と偏見、ゾンビ! - P.E.S.

    では洋書の古典文学の再翻訳版が出る事がありますよね。日語って変化がものすごく激しいから、村上春樹も言ってるように、翻訳にはたしかに賞味期限があります。昔の翻訳はほんの数十年前のものでもどうにも読みにくい(しかもこれがプロの翻訳家とかじゃなくて、大学教授とかの翻訳だったりしたら...)。だから再翻訳版がでるのは新しい読者開拓のためにいいことだと思います。あと古典の漫画化ってのものありますよね、新しい読者に届ける手段として。で、きっとこれも英語圏の出版社がそのラインで考えたんじゃないかなぁーとか思んです。英文学だから英語圏では新翻訳ってわけにはいかないし。だから他の手段として新しい読者に読みやすいように、古典に手を加えると。で、今の読者が何が好きかといえば、そりゃあなた、ゾンビですよ、ゾンビ! 高慢と偏見とゾンビ  古典のロマンスが、いまウルトラバイオレントなゾンビ大虐殺と共に! 著者 

    高慢と偏見、ゾンビ! - P.E.S.
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    Desperado 2009/02/03
    「高慢」と「偏見」の語順が入れ替わってることに何か意味があるのかと思ってしまいました。
  • マックとアタリとホワイトハウス - P.E.S.

    オバマが「次期大統領」から「大統領」にかわり、オバマ政権がホワイトハウスでの活動を開始しました。オバマ選挙陣営はテクノロジーの優れた利用で名を馳せましたが、ホワイトハウスのテクノロジーも大したものらしいです。 ワシントン・ポスト オバマ陣営の選挙キャンペーンが新しくてピカピカのiPhoneのような未来だったとしたら、オバマ政権の初日は黒電話式の過去のようなものだった。 歴史上、技術的にもっとも進んだ大統領選のキャンペーンを立ち上げた2年後、オバマ政権の高官達は昨日、連邦政府の官僚制度の制約にぶち当たることとなった。つながらない電話線の群れ、古いコンピューターソフトウェア、そして外部のメールアカウントを禁止する機密保持の規制に直面したのだ。 ... 「Xボックスからアタリになったような感じだ」、とオバマのスポークスマン、ビル・バートンは彼の新しいすみかについて語った。 ... ホワイトハウス

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    Desperado 2009/01/24
  • UAWの時給は70ドルもない! - P.E.S.

    あー、もう、ほんとはこんな事は書きたくないのですが仕方ない。この日経ビジネスオンラインの記事がいい加減な情報を垂れ流しているのがむかついてます。その情報がいい加減な事は一応その記事のブクマへも書いておいたのですが、それを信じているブクマコメもあるのでこっちにも書いておきます。 日経ビジネスオンラインの記事ではインタビューを受けている方のコメントとして、全米自動車労働組合(UAW)の組合員の時給が70ドルもあると書かれていますがこれはいい加減な情報、いやはっきり言えば嘘です。この嘘はアメリカのメディアやブログでも色々と垂れ流されてしまっているようですが*1。日でもアメリカ自動車産業の問題として退職者への年金と健康保険支払いというレガシーコストがあるという事は良く報じられてますが、70ドルというのは現在の労働者の人件費と、退職者へのそのレガシーコストを含めた総額を現在の労働者数で割った額です

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    Desperado 2008/12/15
    ほとんどの世論調査で6割が反対だったのに!
  • スティグリッツ:見返りを受け取ろう - P.E.S.

    正直、これまでスティグリッツの翻訳は避けてました。反資主義でもなんでもない俺には、スティグリッツは結構微妙なところに来ているように思えましたから。クルーグマンは人も言っているように資主義のちょっとした修正、というかある意味ノスタルジーっぽい1950・60年代への回帰を言ってるだけですが、スティグリッツは別に社会主義を言ってるわけではないのは分かるにしても、まるで復活したジョン・K・ガルブレイズを見ているかのようなムズ痒い感じが最近はありましたので。でもまあこのイギリス・ガーディアン紙に載ったスティグリッツの文章を読んで、うーん、やっぱりこれまで色々と思うところがあったんだなぁ、と感じてしまいましたので訳してみます。 追記:はてブの方でも指摘されてますように、ステグリッツがクルーグマンと比べて急進的(これは社会主義的って意味だと思いますが)って事はないと思います。少なくともこの文章につ

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    Desperado 2008/12/09
  • グレン・グリーンワルド:政治家階級の縁故相続 - P.E.S.

    アメリカの、若く、知的で、非常に強くリベラル/プログレッシブで、毎日長文のブログを書きまくっている*1、まさに「ネットルート」という感じのブロガー、グレン・グリーンワルド、初登場です(多分)。この人は、もともとニューヨークの弁護士だった人です*2が、今はプロのブロガー(というのか?)に転進して、さらに3冊のを出版されました。大統領選前、他のリベラルがオバマ、ラブラブ!!だった時から、結構オバマに厳しかった人です。当選後、オバマが自分の言葉通りリベラル/プログレッシブというより中道なのを政権人事で色々と示していって、誤解していたリベラル/プログレッシブが動揺するなか、ザマミロ的なエントリーを書いてはりました人でもあります*3。今回、彼がアメリカ政治の世襲化について書いてられました。日でも世襲が多いですが、まあこれはどこでも残念ながらある問題なので、アメリカへの親近感を感じるために訳してお

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    Desperado 2008/12/04
    この程度で問題になるなんて...。
  • サマーズの失業に関してのエッセイで書かれていたこと - P.E.S.

    池田先生がこの「失業の最大の原因」というエントリーにて、オバマの経済アドバイザーとなったローレンス・サマーズの失業に関するエッセイに触れられてまして、俺はそのエントリーへのブクマで先生はほんとにこのエントリーを読んだのかな?という疑問を書きました。池田先生はその次のエントリーにて、あのサマーズの話は自然失業率に関するもので*1、そんな事も分からん奴らには困ったもんだとおっしゃっておられます。自然失業率は需要側の要因ではなく供給によって決まり、政府介入や労働組合はその供給要因に作用して自然失業率を高めるものだと。で、俺は労働もマクロも専門ではないので、この事自体についてどうこう言うつもりはありません。そして、池田先生がおっしゃられるような事はマクロの教科書に確かに載っていることだという事についても完全に同意します。ただ俺の疑問は、池田先生がなぜ「失業の最大の原因」のエントリーで、失業の問題に

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    Desperado 2008/12/03
  • クルーグマン:財政赤字と未来 - P.E.S.

    クルーグマンのニューヨークタイムズのコラムです。これは明らかにこのマンキュ−のニューヨークタイムズへの寄稿(翻訳)を意識していると思います。 財政赤字と未来  ポール・クルーグマン 2008年12月1日 今現在、合衆国政府が経済を上向かせる為にどれほど積極的になるべきかについての激しい議論が起っている。私自身を含んだ多くの経済学者は、経済がこのまま落込んでいく事のないように非常に大規模な財政出動を主張している。だが他の者達は、その大規模な財政赤字が将来世代に課す事になる負担の事を懸念している。 しかし、赤字を心配している者達は完全に勘違いをしているのだ。現在の状況の下では、短期的によい事と長期的によい事の間にトレードオフはない。強力な財政出動は経済の長期的な見通しをも実のところ好転させるだろう。 財政赤字は長期的には経済を悪くするという主張は、政府の借り入れが民間投資を「クラウドアウト」し

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    Desperado 2008/12/03
  • アメリカ保守のネット上での敗北とその再生 - P.E.S.

    アメリカでは、保守派による、一体何が敗北の理由だったのか、そして敗北を乗り越えるために何をすべきかという問いが行われています。ただ現状を変えようという意欲を持っているのはやっぱり若い保守のようで、年いった人たちは、保守にはなんの問題もない、問題だったのはブッシュだ!といっているようですが。 まあブッシュやイデオロギーとしての保守主義の事はともかく、今の保守・共和党の問題となると誰もが思うのが、ネット上での保守勢力の弱さです。"Netroot"という言葉はブロガーなどのネット上の政治的活動家の事ですが、この言葉には保守・リベラル、左翼・右翼などのイデオロギーを示す言葉が入っていないのにも関わらず、これはネット上のリベラル活動家の事をさします。つまりアメリカではネット上でリベラルがそれほど強いという事です。 当然、保守の人たちはその現状に危機感を抱いてまして、若い保守が中心にネット上での保守

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    Desperado 2008/12/01
  • マンキュー:ケインズならどうしていただろうか? - P.E.S.

    マンキューのニューヨークタイムズへの寄稿です。彼のブログで書いてた連銀によるターゲットとかも含めて、まあ色々語っていてはいますが、結局なにか内容のあるものじゃないです。まあ、クルーグマン等、財政支出増へ向けて勢いづく左派へ、右派から嫌味の一つも言ってやりたい、あっ、でも俺って結構穏健ないい人のイメージで売ってるからニューヨークタイムズであんまり露骨な事も書けないし、だからまあ抑えた思慮深い感じでいってみるか、みたいな文章です。 ケインズならどうしていただろうか?  グレゴリー・マンキュー 2008年11月28日 経済が直面する問題を理解する為にすべての経済学者の中から一人だけ選べということになるなら、まず間違いなくその経済学者はジョン・メイナード・ケインズになるでしょう。ケインズは50年以上も前に亡くなっていますが、不況と恐慌に関する彼の診断は現在のマクロ経済学の基礎となっています。彼の洞

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    Desperado 2008/11/30
    ブクマが伸びてますねー。