【読売新聞】 経済産業省が設置した大臣直属の「書店振興プロジェクトチーム」がまとめた書店活性化のための課題の概要が3日、判明した。本の流通の仕組み、図書館による購入方法、ネット書店との競合などを挙げた。書店を「文化の発信拠点」と位置
9月28日夕方に専修大学で日本出版学会出版産業研究部会主催の大場博幸氏(日本大学文理学部)の「公共図書館の所蔵および貸出は新刊書籍の売上にどの程度影響するか:解説と補足」と題するセミナーが開かれて出席した。これは、『日本図書館情報学会誌』掲載の同氏の論文を元にするもので、すでにそれについてはこのブログで触れたが論文自体についてはコメントしていなかった。論文はまだエンバーゴ期間中であって、会員であるか、図書館に行かないと読めない。 大場博幸「公共図書館の所蔵および貸出は新刊書籍の売上にどの程度影響するか:パネルデータによる分析」日本図書館情報学会誌/69 巻 (2023) 2 号 大場氏の論文は、ある程度こうした計量的な分析に慣れていないとなかなか読みこなすのは難しいものだが、私も含めて一般の人にも分かりやすい解説がされていてありがたかった。約1時間の解説はいずれ動画として公開されるそうなの
このたび、JPICでは公益社団法人 日本図書館協会、文部科学省総合教育政策局と連携して、書店・公共図書館・出版社・著者・自治体の関係者に参加頂いた「対話の場」を開催することになりましたので、ご案内いたします。 なお、当日の会議の模様は、事前に傍聴登録された方を対象に、YouTube 文部科学省会議専用チャンネルにてライブ配信いたします。詳細は以下の案内をご確認ください。 1.開催趣旨 全ての国民があらゆる機会と場所において書籍に触れ、読書を行うことができるよう、文化拠点としての書店等の振興、子供の読書活動、文化活動の推進等につながる取組を支援するとともに、著者、出版社、書店と図書館との共存・共栄による新たな価値創造を推進することが必要である。これを踏まえ、以下のとおり対話の場を開催し、関係者の連携促進を図る。 2.開催日時 第1回 令和5年10月3日(火)14:00~16:00(オンライン
書店議連・書店振興策に関する議論 2023年9月21日 薬袋 秀樹 〇『朝日新聞』記事と私の対応 秋の学会大会に向けて準備を加速しようと思っていたところ、8月28日に『朝日新 聞』記事「図書館の人気本所蔵 どこまで」が掲載されました。 この問題に関する従来の議論を継承する立場と思われる記事で気になりました。そこ で、9月12日に下記の記事をを「図書館の基礎知識:ブログ」に登録しました。 「『朝日新聞』記事:「人気本所蔵 どこまで」(23年8月)ほか」 (http://toshokanron.jugem.jp/?eid=269)。 ほかに、下記の2点を登録しました。 「書店に対するビジネス支援の取り組みを」 (http://toshokanron.jugem.jp/?eid=267)。 「小田光雄氏の出版流通論の要点」 (http://toshokanron.jugem.jp/?eid=26
牛帝 @gyutei_4koma 確か2010年くらい?に、当時すでにアメリカでははじまっていたAmazonの電子書籍サービス「Kindle」という黒船が、そう遠くないうちに日本に到来することがほぼ確定していて、このままだと出版社の売上がまるっとAmazonに持っていかれる年貢体制が確立してしまうから、いますぐに手を打つしかない!というのが各所でけっこう言われてたのですが、結局、出版社サイドはこれといった対策をせず、なんなら誰かが対策しようとした時には「俺たちの許可もなしに勝手なことするな!」と煙たがるまでして、その後、予想通りにKindleという黒船が到来して、Amazonに毎秒利益を持ってかれる体制を確立されてしまうのをただ見守ったということがありましたが、なんでそんなことになってしまったのか、いまだによく分からない 牛帝 @gyutei_4koma 何十年も前に鉄道会社で働いていたお
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23年3月の書籍雑誌推定販売金額は1371億円で、前年比4.7%減。 書籍は905億円で、同4.1%減。 雑誌は466億円で、同5.7%減。 雑誌の内訳は月刊誌が398億円で、同5.0%減、週刊誌が67億円で、同10.1%減。 返品率は書籍が25.6%、雑誌が39.6%で、月刊誌は38.7%、週刊誌は44.2%。 23年第1四半期(1~3月)において、週刊誌販売金額は12.8%減、返品率は45.1%である。 最悪の状況で、5月の『週刊朝日』休刊が重なってくる。 また書籍のほうは6.7%減だが、3月の書店売上は8%減とされている。 そうした中で、八重洲ブックセンターが閉店し、日販とトーハンの事業再編や役員変更が発表されている。 それに本クロニクルの販売売上データのベースである出版科学研究所の『出版月報』も月刊サイクルでの刊行を終え、今後は年4回の『季刊出版指標』へと移行していく。 創刊は19
世界的な人気作家、村上春樹さん(74)の新刊小説「街とその不確かな壁」が発売された13日、県内の書店では新刊を手にする人たちに笑みがこぼれた。 6年ぶりの長編小説で、600ページ超の3部構成。このうち2部では会津地方の小さな町の町営の図書館が舞台となり、主人公が館長となる展開になっている。 図書館の所在する町名はぼかされている。ただ文中では「会津若松駅からローカル線に乗り換えて1時間ほどで着く、人口1万5000人ほどの町」で、「山に囲まれた小さな盆地に位置し、町の周縁に沿って川が流れている」と紹介されている。文中に記された位置関係から、奥会津や南会津などを連想させる。南会津町図書館に勤務する渡部健一さん(44)は「著名な作家の作品に登場したのが、もしも南会津町なら光栄なこと。これを機に図書館に足を運んでくれる人が増えるとありがたい」と話した。 県民や会津地方を知る人ならば舞台の情景に想像が
村上春樹さん新作の舞台は福島県南会津町? 小説「街とその不確かな壁」に描写 2023/04/14 09:30 村上春樹さんの新作を並べた特設コーナー=福島市、くまざわ書店福島エスパル店 人気作家村上春樹さんの新作小説「街とその不確かな壁」(新潮社)は13日、発売された。主人公が館長を務める図書館が福島県南会津町にあると読めるような描写があり、ファンや地元関係者が関心を寄せている。 新作は3部構成で、2部は主人公の「私」が図書館長に就く場面から始まる。「私」が面接のため東京から図書館に向かう際、東北新幹線を郡山で降り、在来線で会津若松まで行き、ローカル線に乗り換える。山と山との間を縫うように抜けて着いた駅の前にはタクシー乗り場とバス乗り場があり、図書館までは歩いて10分ほどと描写されている。会津若松からのローカル線が会津鉄道だとすれば、「私」が降りた駅は南会津町の会津田島駅となり、駅から10
今、街の本屋さんがどんどんなくなっています。全国の市町村のうち45%の市町村は、本屋さんが1つ以下しかない。26%は本屋さんが1つもない。こんな状況です。 本屋さんは、単に本を販売する場所ではありません。「未知の本との出会い」の場となっており、本屋さんがなくなるということは、個人の教養の幅に影響を及ぼすばかりでなく、日本文化の劣化につながることを意味します。 さいとう健は、消えゆく街の本屋さんを何とかしたいと考え、今から約6年前に、議員連盟を主導して発足しました。スタート時には40名だったメンバーも、今は148名となり、自由民主党の議員連盟としては最大規模に拡大しました。この間、名称を「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」に変更し、14回の回を重ね、本屋さんをめぐる厳しい現状や課題等の議論を行ってきたところです。 昨日12月8日の議員連盟総会では、これまでの議論を中間報告す
図書館での資料貸出について、2017年にレビューしたあとに無視できない学術研究が出ている。まず川口康平(香港科技大商学院経済学部)と金澤匡剛(東京大学大学院経済学研究科)による英文の論文(1)とそれを図書館関係者向けに分かりやすく説明した講演(2)があり、さらに大場博幸(日本大学文理学部)が別の視点から行った研究(3)である。簡単に言えば、川口・金澤両氏の論文は図書館での貸出は書店の売り上げに影響があることを実証したというものであるが、大場氏は古書(新古書も含む)の市場を考えに入れるべきであるとして古書市場と図書館サービスの関係について研究している。(1)と(3)はそれぞれ学会誌に掲載された査読論文であり、学会レベルで正しさが主張されているということができる。(2)の講演は図書館関係者向けのものでもあるので、売り上げに影響があっても図書館がもつ他の効果を考慮して公共貸与権の導入を考えるべき
仙台に住んでいたころに愛用していたジュンク堂書店(仙台TR店)が昨年閉店した。 調査機関によってずれはあるが書店数は90年前後を境に一貫して減少傾向を辿っている。もっとも売場面積は10年程前まで拡大していた。書店の大型化で街の本屋が淘汰された時代だった。1,000坪を超える大型書店が増えたのは90年代後半以降である。ジュンク堂書店が仙台に進出したのは97年。その後10年内に中心部の老舗書店が次々に姿を消した。協同書店、高山書店、アイエ書店そして宝文堂。高校時代に通った思い出深い書店だ。 売場面積が減少に転じた2010年代以降は市場自体が縮小している点でそれまでとは意味が異なる。コンビニや図書館の増加も一服しており、スマホの普及が影響しているのは明らかだ。本や雑誌ではなくウェブサイトを見るようになった。本を買うにしてもネット通販を使うようになった。コミック中心だが電子書籍も拡大している。いず
《この記事は約 21 分で読めます(1分で600字計算)》 少し遅くなってしまいましたが改めて、新年あけましておめでとうございます。 2022年も HON.jp News Blog をどうぞよろしくお願いいたします。 毎年恒例、編集長 鷹野凌による出版関連の動向予想です。 2021年の予想と検証 2021年の予想は、以下の5つでした。自己採点の結果を右端に付けておきます。 出版社系ウェブメディアの飛躍 → ○ 既刊の電子化が急がれる(というか急げ) → ○ 描き手争奪競争の更なる激化 → ○ 電子図書館サービスの普及がついに始まる → ◎ 映像コンテンツの需要がより高まる → ○ コロナ禍が簡単には沈静化せず、「2020年3月以降に起きた劇的な社会的変化は2021年も継続し、感染予防のため身体的な接触機会を減らすべく、さまざまなことの“遠隔化”は今後も急速に進む」という社会環境も含め、おお
《この記事は約 25 分で読めます(1分で600字計算)》 HON.jp News Blog 編集長の鷹野が、年初に公開した出版関連動向予想を検証しつつ、2021年を振り返ります。 2021年概況 出版科学研究所「出版月報12月号」によると、2021年1~11月期の紙の出版物推定販売額は1兆1049億円で対前年比0.4%減。コロナ禍前の2019年1月~11月期からは2.2%減となっています。上半期はプラスで推移したものの、下半期はマイナスが続いているとのこと。 12月の数字はまだ締まっていませんが、2021年の着地は1兆2100億円台、対前年比約1%減の見込みです。前年実績から計算すると1兆2114億円前後となります。紙の書籍は約2%増と2006年以来15年ぶりのプラス、雑誌は約3%減となる見込みです。同じく前年実績から計算すると、書籍が6794億円前後、雑誌が5409億円前後となります。
出版科学研究所によれば、2021年上半期の出版市場(紙+電子)は8632億円で前年同期比8.6%増、電子は2187億円で24.1%増と2019年以降3年連続のプラス成長を果たしている。その牽引役が毎年市場規模を大幅更新し続ける電子書籍である。 しかしその実態は、2010年の「電子書籍元年」のころさかんに言われた「中抜きしている出版社は不要になる」といった予想とはずいぶん異なる。果たして「電子書籍台頭による出版社没落論」はどこが間違っていたのか? また、我が世の春を謳歌するかのような今日の電子書籍の世界に残された課題とは何か? 1992年に設立され、電子出版事業を一貫して手がけてきたボイジャーの創業者である萩野正昭氏と、2013年よりインプレス「電子書籍ビジネス調査報告書」執筆者を務めるO2O Book Biz代表・落合早苗氏に語ってもらった。 <【前編】圧倒的成長を遂げる「電子書籍」市場…
「照降町四季」刊行によせて つねづね私の時代小説は「髷をつけた現代小説」と考えている。「照降町四季」はコロナ禍に見舞われた現代と重なりあった物語だ。ただし深刻にならないように読後感が爽やかであるように念じて主人公の佳乃の登場から最後まで描写してきた。作者はまず「照降町」と住人がよぶ里名に惹かれた。日本橋をのぞむ直ぐ傍らにあって、北には魚河岸、南には二丁町と呼ばれる官許の芝居小屋があった。一日千両を稼ぐ二つの町をむすぶ小粋な両側町になにがおこったか。お楽しみあれ。 お知らせ 2021.07.16 作者あとがき「梅の木の前で迷う女、雪が降りだす師走の夜――そこから物語が動き出す」が公開されました 2021.07.07 7月7日に『一夜の夢 照降町四季(四)』の単行本、文庫、電子書籍が同時発売されます 2021.04.05 【2021 佐伯泰英 刊行プロジェクトニュース】4月6日電子書籍版 12
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