鎌倉市教育委員会は17日、来年4月からの鎌倉文学館(同市長谷)の指定管理者として、鎌倉市芸術文化振興財団・国際ビルサービス共同事業体(JV)を候補と認め、市長に申し出ることを議決した。 現在、同館は同財団が単独で指定管理者となっているが、「設備の維持管理を強化するため」(同財団)、これまで同館の維持管理を行ってきた国際ビルサービスとJVを組織。鎌倉ルネッサンスグループと計2団体が応募した。10月、有識者らによる選定委員会が、同JVを優先交渉権者に選んだ。 これに対し同グループは、同委員会の手続きの進め方などが問題として、選定結果の取り消しなどを求める異議申し立てを熊代徳彦教育長あてに行ったが、市教委は同日、「選定結果は行政不服審査法に基づく処分には当たらない」などとして却下することを議決した。 今後、市議会に提案され、議決されれば指定管理者が決定する。