参院選東京選挙区(改選数五)の終盤情勢を探るため、本紙は十四、十五の両日、有権者に電話で世論調査した。取材情報を加えて分析すると、自民党は現職武見敬三さんと現職丸川珠代さんが優位に立ち、二十七年ぶりの二議席獲得が有力。公明党現職山口那津男さん、共産党新人吉良佳子さんも当選圏をうかがう。無所属新人山本太郎さん、民主党現職鈴木寛さんらが競り合い、滑り込みを狙う。投票先をまだ決めていない人は四割以上おり、情勢が変わる可能性もある。 自民は、武見さんが医師会などの支持基盤を背景に自民支持層の三割弱の支持を受け、二十代と六十代以上で支持が高い。丸川さんは女性や「支持政党なし」のいわゆる無党派層の支持も目立つ。