大田駅名物のカラッククス(うどん)。 その歴史は日本統治時代までさかのぼる、との情報を得て調べてみたら、ズバリの史料があった。1933年7月3日付の釜山日報に「美人のサービスで大田駅食堂繁盛 ホームのうどんも好評」とある。大田の食を紐解くうえでたいへん貴重だ。 深夜1時~朝5時まで営業。1杯8銭。最大100数十杯を販売。「値段に比して頗るの美味とて今や全鮮的に大田駅のウドンが有名となり多数旅客の中には夜行列車で通過する度毎に駅の立食を唯一の楽みとして大田到着を待つと言ふ熱心なファンも次第に増し」との評価は、まさに後のカラッククス人気と重なる。 現在の大田駅構内にはカラッククスの専門店が営業し、また駅前にも専門店や屋台がある。屋台のテントに大田名物「カッキウドン(각기우동)」と書いてあって、最初その意味がわからなかったのだけど、これは「かけうどん」がなまったものらしい。ただの屋台うどんだろう