2015年7月に開館した「みんなの森ぎふメディアコスモス」(岐阜市司町)の総合プロデューサー、吉成信夫さん(67)が今月末で退任する。メディコスの中核施設である市立図書館長として5年、総合プロデューサーとして4年。年間120万人超が利用するメディコスを9年にわたって支えてきた。22年には図書館業界で最も栄誉ある賞とされる「ライブラリーオブザイヤー」の大賞に輝くなど、名実ともに全国屈指の施設となったメディコスに懸けた日々を振り返ってもらった。前後編に分けて紹介する。 (聞き手・中川耕平) 9年の歩みを振り返る吉成さん。図書館を「言葉の蔵」だとし、「本の湯気のようなものをつかんだ人が何かを表現する。そこまでフォローするのがこの図書館のあり方」という=岐阜市司町で