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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/tokyoeye (5)

  • 国会で「議論」がない──アドリブで答弁できない政治家と批判しないマスコミの共犯関係

    <「〇〇についてお尋ねがありました」という、聞き飽きた常套句。官僚が用意する答弁を読み上げるだけの「討論」。追及しないメディアにも責任がある> 1月25日から、衆議院の代表質問が始まった。興味があってオンラインで見たが、改めてがっかりしたし、完全に無駄な時間だと思った。なぜなら、効果が期待できる作業に全くなっていないから。 各党の代表は演説を読みながら、岸田首相にいくつかのトピックについて質問する。さまざまな問題や政策をめぐる各党の意見を聞く良い機会ではあるけれど、首相の回答にはがっかり。質問は事前に政府に通告されるから、回答は官僚たちが用意する。つまり首相はその文章を読み上げるだけだ。 ほぼ全ての代表が同じ項目について質問した。すなわち防衛費増額、賃上げ、原発政策、そして教育政策。結果的に、首相は「〇〇についてお尋ねがありました」という決まった表現で始め、それぞれの項目について何度も同じ

    国会で「議論」がない──アドリブで答弁できない政治家と批判しないマスコミの共犯関係
  • 日本の皆さん、習近平は「シー・チンピン」でなく「しゅう・きんぺい」でお願いします

    <書籍や雑誌、テレビ番組の字幕で「中国人名の現地読み(中国語読み)」がよく使われている。リベラル派による配慮なのかもしれないが、できればやめてもらいたい> 最近、散歩中のご近所さんに会って長々と立ち話をしていた際に、少々困ったことがあった。 浅田次郎の中国歴史小説が話題に上ったのだが、彼女がどの登場人物のことを話しているのか、さっぱり分からなかったのだ。 「ヅチンチヨンに攻め込んだリイヅチヨンが......」 何度か聞き返して、ようやく「紫禁城に攻め込んだ李自成(明朝を亡ぼした農民反乱軍の指導者)」のことだと分かった。 日の書籍や雑誌、テレビ番組の字幕で「中国人名の現地読み(中国語読み)」がよく使われている。ニューズウィーク日版でも例えば、習近平に「シー・チンピン」とルビが振られているが、あれである。 日中国歴史小説が大好きな私は、これまで井上靖や水上勉、陳舜臣らの作品を数多く読ん

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    Guro
    Guro 2021/06/30
  • 「日本を選んで失敗」...東京五輪関係者に甘く、留学生に厳しい日本政府のダブスタ

    <口では留学生を重視すると言いながら、実際は「水際対策」による入国拒否で留学生の未来を閉ざす政府に失望> 今年の3月24~25日、過去に日留学をしていた各国の卒業生向けのオンライン国際カンファレンス『帰国留学生総会』が開催された。菅義偉首相は上映されたビデオメッセージ中で、こう述べた。 「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により日を実際に訪れ、日の多様な魅力を知っていただくことが難しい状況が続いています。そのようななか、日の魅力を肌で感じる皆さまにより日文化の紹介や日語の普及といった活動はとりわけ意義深いものであります。また日留学に関心を有する若者にとって皆さまからの情報は極めて重要です。今後もより多くの優秀な学生が日留学を志していただけるよう皆さまのご協力をお願いいたします」 これは、非常に優しいメッセージであると思う。私も20年前からずっと日に住んでいて、日の良さ

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  • 意外な共通点「非モテ」で結び付く日韓男子のこれから

    <若者の結婚恋愛事情に共通点の多い両国。日特有の現象とされていた「草男子」の比率は今や韓国の方が多く、「非モテ」のコミュニティまである> 12月に入り、わが家のリビングの飾り付けもハロウィーンからクリスマス仕様に変わった。小学生の次女はクリスマスツリーに大喜びだが、高校生の長女はそれほど関心がなさそうだ。家族で過ごすことが一般的なアメリカなどと比べ、日韓国ではなぜか共通して、クリスマスは恋人と2人で迎える日というイメージが強い。長女の関心も次第にそちらに向かいつつあるのだろう。 日韓国は違う点も多いが、社会現象や恋愛模様などで共通するところも少なくない。日で話題になった社会現象が少し遅れて韓国でも起きる、あるいは日でつくられた流行語で、韓国で起きた新しい現象を説明する、ということはよくある。 例えば異性などとの関係に消極的な「草男子」という言葉が日で流行したのは十数年

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  • 日本人はたぶん知らない、日本の定期券がちょっと残念な理由

    <日政府が「Go Toイート」キャンペーンを実施しているが、イギリス版「Go Toイート」はかなり評判がよかった。その理由の一部は交通網の「ゾーン制」にあるだろう。日にとって参考になるところもあるはずだ> 日政府が新型コロナウイルス対策の1つとして、飲店を支援する「Go Toイート」キャンペーンを実施している。 同じような対策を模索している他の国に目を向けると、かなり評判のよかったのがイギリスの「Eat out to help out(助けるために外しよう)」事業。注文した事がとにかく約半額になるという分かりやすさも魅力だが、同国都市圏の公共交通網における「ゾーン制」もその成功に大きく貢献しているだろう。 「ゾーン制」とは、鉄道やバスの路線網を長方形、または同心円状に分けた区域(ゾーン)で区切って、そのゾーンをまたぐごとに運賃が加算される制度。 日だと各駅間の距離に応じて運賃

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