各務原市は新年度、読書を通じた市民交流の促進や地域活性化を目的とした「本の街づくり事業」を始める。図書施設の拡充や青空古本市の開催など46の事業を予定しており、一般会計当初予算案に約3億円を盛り込む方針だ。市民の読書熱の高さを受けた取り組みで、森真市長は「気軽に読書と親しめる環境をさらに整えたい」と意気込みを語った。(米盛菜美) 市によると、同市の図書館の蔵書数は約48万冊。人口10万〜15万人規模の都市では全国平均より約7万冊多い。貸出冊数も年々増加しており、2009年度には10年前の倍の約84万冊を記録。市の担当者は「読書離れ、活字離れが指摘されている時代だが、市民の読書熱は高い」とみる。 市はこうした背景に着目し、本をキーワードにした事業を策定した。市立中央図書館や幼児向け図書が中心の市立図書館「もりの本やさん」の改装を行い、幅広い年齢層が憩う場や読み聞かせスペースを増設する。名作を