白河市と周辺の8町村は、来年1月から希望者に交付される共通番号制度のマイナンバーカード(個人番号カード)を使い、住民が9市町村の公立図書館をどこでも利用できる住民サービスを実施する方針を固めた。図書館での活用を成功させた後、将来的には、体育館など他の公共施設の予約や介護ボランティアのポイント制度にもカードの利用を広げることを検討する。 8町村は矢吹、棚倉、矢祭、塙、西郷、泉崎、中島、鮫川。白河を含めた9市町村で今年4月、「しらかわ地域定住自立圏形成協定」を結んでいる。 カードを公立図書館での貸し出し手続きなどに使う計画は、総務省が進めるマイナンバーの活用推進事業の一環だ。カードのICチップの空き容量を使い、現在は9市町村がそれぞれ発行している図書館利用カードの情報を入力するほか、各図書館で相互利用できるシステムも作る。 4月の協定で、9市町村は、少子高齢化や人口流出傾向を踏まえ、医療や産業