観光関連の図書6万冊を収蔵する「旅の図書館」が10月上旬、東京・青山に移転オープンした。公益財団法人日本交通公社(JTBF)が1978年に東京八重洲に開設。今年8月に公社ビルが青山に完成したのを受け、移転した。 移転を機に図書館のコンセプトを「観光の研究や実務に役立つ図書館」にリニューアル。専門性を高めるとともに、専門家や観光関係者の交流の場、プラットフォームとしての図書館の機能を強化した。 観光の研究者や観光政策の立案者、観光産業関係者に利用してもらうため、専門性の高い図書や統計、JTBFの調査研究報告書も公開図書に加えた。また、独自分類法を開発し、蔵書を観光研究資料、財団コレクション資料、基礎文献の大きく3つに分類し書架に反映させた。 専門家の利用を期待する一方で、観光地のガイドブックや小説などの文学も従来通り配架。古書・稀覯本も目立つ場所で公開し、旅行ファンの観光への興味をかきたてる