埼玉県秩父市のヘリ墜落事故を取材中の日本テレビ記者ら2人が死亡した事故。記者の北優路さん(30)とカメラマンの川上順さん(43)は、山岳ガイドに「尾根の方まで行きたい」と言って再入山したが、2人の遺体が発見されたのは、谷底の滝つぼだった。 ガイドは「発見場所を聞いてびっくりした。水のシーン(の撮影)が足りなかったのかもしれない」と語るが、2人の足取りをたどる手がかりは、現時点で見つかっていない。 2人と行動を共にした日本山岳ガイド協会の水野隆信さん(33)によると、1日午前6時頃、秩父市の豆焼橋近くの駐車場に車を止め、歩いて林道に入った。3人はその後、林道終点を過ぎて登山道に入り、防災ヘリ墜落現場近くの「釣橋小屋跡」に続く作業道を進んだという。 当初の計画では、そのまま釣橋小屋跡付近に向かう予定だったが、「2人の装備や足取りに不安があった。早めに沢に入り、やめましょうと伝えたかった」という