カリングは、空間内に存在するすべてのオブジェクトを描画するのではなく、画面に映らないオブジェクトを描画対象から省くことで、無駄な描画処理をカットする仕組みです。 それでは、なぜカリングを行うと処理が軽くなるのでしょうか?それは、画面にオブジェクトを描画するための処理はいくつかの段階に分かれており、カリングによって一部の段階をスキップできるからです。 描画処理に必要なデータは3種類カリングの仕組みを解説する前に、描画処理の流れについて簡単に説明します。1つのオブジェクトを画面に表示させるためには、以下のようなデータが必要です。 ポリゴンデータ(頂点・インデックスバッファ)一般的な3DCGにおいて、オブジェクトの形は多角形の集まり「ポリゴン」で表現します。ポリゴンを構成するデータは、多角形を作る頂点ごとの位置情報などを含む「頂点バッファ」と、どの頂点同士が集まって多角形を作るかを決める「インデ