「結婚記念日や奥さんの誕生日に有給休暇を」。細川律夫厚生労働相は7日、厚労省発足10周年にあたってあいさつし、その中で職員に有給休暇を取るよう促した。仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を担う役所のトップとして、「デート棚上げ」を頼んだ野田佳彦財務相とは対照的な訓示となった。 細川氏は「仕事はしっかり、休むときは休んで」と宣言。かけ声倒れにならないよう、有給休暇の希望日を最低でも年間5日、年始めに登録する仕組みを設ける考えを明かした。入省10年目などの節目には、1週間以上の連続休暇を取れるようにもする。 厚労省職員の2009年度の有給休暇取得は平均10.2日で、中央省庁全体の11.4日より1日少ない。霞が関国家公務員労働組合共闘会議の調査では、同省職員の残業時間は月平均で70時間を超え、中央省庁で最も長かった。大臣の呼びかけ通りになるかどうかは、上司による「休みやすい雰囲気作り