韓国で開かれたアジアで初めての主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)は、初日の11月11日、ソウルでの夕食会で開幕した。 本来、G20首脳会議は、横浜で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(13、14日)の後に開かれる公算が大きかった。しかしAPECに埋没するのを避けるため、韓国の李明博大統領はAPEC直前の開催にこぎつけた。世界の政治・経済における韓国の存在感を示す最高の機会。議長の李大統領の力が入ったのも当然である。 夕食会が行なわれたのは国立中央博物館で、会場は展示室の一角を衝立で区切っただけ。実質的なワーキングランチとするため、ビジネスライクな雰囲気が演出された。世界が金融危機の後遺症で苦しんでいる時、贅沢や浪費をするべきでないと、簡素で質実な会議を心がけたわけである。 メニューは各首脳が好きなものを選べるよう、肉料理、魚料理、ベジタリアンの3種類を用意し