私たちも「本場」のギョーザが食べたい-。そんなイスラム教徒(ムスリム)の声に応え、佐野市のラーメン店が作った「ハラールギョーザ」が好評だ。地方産品の紹介サイトでは、人気投票で全国一位を獲得。考案した「日光軒」の店長五箇大也(ごかだいなり)さん(44)は「宗教に縛られず、食を楽しんでほしい」と話す。 ハラールギョーザには、イスラム教の戒律が禁じる豚肉やアルコールを避け、ハラール処理された鶏肉を使っている。日光軒は連日、近くのモスクに通うムスリムや外国人観光客でにぎわう。 四年前、パキスタン人の常連客に「栃木にいるからにはギョーザが食べたい」と言われたのがきっかけだ。モスクでハラール食材の情報を集め、味見をしてもらいながら何度も試作。約一カ月かけて「誰が食べてもおいしいギョーザ」を作り上げた。