福島第1原発事故避難者の集団訴訟で国と東京電力の過失が認められ、前橋地裁前で垂れ幕を掲げる原告側弁護士ら=17日午後 東京電力福島第1原発事故の影響で福島県から群馬県などに避難した住民ら45世帯137人が、東電と国に計約15億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、前橋地裁(原道子裁判長)は17日、津波対策で両者に過失があったとして、計3855万円の賠償を命じた。 原告側によると、福島第1原発事故を巡り、国や東電の過失が裁判で認められたのは初めて。全国の避難者らによる約30件の同種集団訴訟で最初の判決だった。 原告は避難指示区域に住んでいた76人と区域外からの自主避難者ら61人。「生活基盤を失い、慣れない土地で精神的苦痛を受けた」と1人当たり1100万円の慰謝料などを求めた。