執筆者 児林 聡美 九州大学で農学修士、東京大学で公衆衛生学修士、保健学博士を取得。現在はヘルスM&S代表として食情報の取扱いアドバイスや栄養疫学研究の支援を行う. 食情報、栄養疫学で読み解く! 前回、「食べるをはかる」がとても大切であり、食事改善を行うときなどにはまず始めに実施してほしいことだとご紹介しました。 専門的には、「食べるをはかる」ことを食事調査、その方法のことを食事調査法といいます。 食事調査法には色々な種類があり、それぞれに用いられるツールも開発されています。 そこで今回は、厚生労働省の定める「日本人の食事摂取基準2015」(文献1)で取り上げられている主な食事調査法それぞれの特徴、相違点、類似点などを見ていきたいと思います。 実はこれら食事調査法のうちどの方法を使ったとしても、多くの場合、結果にずれが生じてしまうのです。 そのずれにも面白い特徴があることが、研究結果から見