『スティグリッツ教授の経済教室』 インフレターゲットは導入すべきでない 多くの国の中央銀行が導入しているインフレターゲットを日本も導入するべきだという声が一部にはある。 中央銀行制度は宗教のようなものだ。ほとんどの国の中央銀行が熱烈に報じているいくつかの信条があり、 彼らはそれを確信を持って唱え、その論理の進め方にはまるで判で押したような画一化が見られる。 しかもこれらの信条には往々にして、それを裏付ける科学的証拠がほとんどないのである。そのため、 彼らのご託宣はえてして間違っており、彼らの政策は予想された結果や望ましい結果をもたらさないことが多い。 一九八〇年代にミルトン・フリードマンの感化を受けて、世界中の中央銀行がマネタリズム、すなわち中央銀行のなすべきことは マネーサプライ(通貨供給量)をコントロールすることだけだ、という信条を採用した。通貨供給量を厳しくコントロールすれば、低く安
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