倫理、つまりモラルとかエチケットを考えるとき(俗語だと思いますが)「対称性の原則」と呼ばれる考え方を適用する場合があります。つまり、自分と相手の立場を対称に入れ替えてみて、自分がされて嫌だと思うことは人にもしてはいけない、というものです。 私はこれを、大学で「情報処理」を教えさせられたとき「ネットワークエチケット」を教える方法として知りました。あまり学問的な概念とは思いませんが、小学生にも分かるモラルの原則として有効なものだと思います。 今回はこの「対称性原則」を軸に、「戦後倫理」ということについて考えてみたいと思います。 「アンネの日記と戦後倫理」 前回も少し触れましたが、5月5日(祝)午後2時から、東京大学本郷キャンパス、工学部2号館92B教室で東日本大震災復興支援哲学会議の「哲学熟議」2回目として「アンネの日記と戦後倫理」のタイトルのもと、公開セッションを開く予定です。 ポータルサイ