日雇い派遣大手「グッドウィル」(GW、東京)の二重派遣事件では、支店幹部らが職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)幇助などの疑いで逮捕され、違法な派遣が常態化していた実態があぶり出された。背景には、グッドウィルグループ(GWG)に君臨し、時代の寵児ともてはやされた折口雅博元会長の経営哲学がある。規制緩和を利用した折口氏の拡大路線はグループに繁栄をもたらす一方、順法意識の低さなど組織の凋落を招いた。刑事責任は及ばなくとも、問われるべきはトップの姿勢にある。が、そのトップは今ごろ…。(森浩) 「十訓」を胸に刻み 美しい理念と裏腹の現場 GWGには「十訓」と呼ばれる“グループ訓”がある。 「謙虚さを思いやりを持て」 「正しくないことをするな」 「守りは負けの始まりなり」 折口氏の経営哲学をまとめたものだ。 社員はこの社是を胸に刻んで、仕事に臨むよう求められた。 「毎朝、大声で唱和しましたよ。いま
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