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jaxaとscienceに関するYaSuYuKiのブックマーク (145)

  • ISAS | 黒点形成時に発生する爆発・ジェット現象の仕組みを解明 / トピックス

    太陽の表面に暗い影のように現れる黒点は、地球を上回る大きさの強力な磁場のかたまりです。黒点はときに大規模な爆発現象(太陽フレア)を起こすことがあり、私たちの地球環境にも多大な影響を与えうる存在です。したがって、黒点磁場の解明は天文学における重要課題のひとつとされてきました。たとえば、黒点が形成・成長していくときの磁場のはたらきには謎が多く残されています。また、黒点が作られる際には突発的な小規模な爆発現象やジェット噴出が盛んに発生することがありますが、この仕組みもよく分かっていませんでした。 この謎に挑むため、国立天文台の鳥海 森 特任助教を中心とする国際研究チームは、日の太陽観測衛星「ひので」とアメリカの太陽観測衛星「IRIS(アイリス)」「SDO」を用いて太陽黒点の共同観測を行うとともに、スーパーコンピュータによる詳細なシミュレーションを組み合わせた研究を行いました。そして、黒点形成時

  • ISAS | 太陽観測ロケット実験CLASP 打ち上げ成功 / トピックス

    国際共同観測ロケット実験 Chromospheric Lyman-Alpha SpectroPolarimeter(クラスプ、CLASP)は、ロケットに観測装置を載せて大気圏の外まで飛ばし、落ちてくるまでのわずかな時間に太陽を観測する実験です。現地時間9月3日午前11時1分(日時間9月4日午前2時1分)に、アメリカ・ニューメキシコ州ホワイトサンズの実験場から打ち上げられ、予定通り観測を行いました。 太陽は、光球(約6000度)の外に彩層・遷移層・コロナという高温の大気を持っています。彩層の温度は約1万度 で、コロナの温度は100万度以上にも達します。熱源であるはずの太陽表面よりも上層大気の方が熱いことはとても不思議な状況です。これまで多くの研究が行われてきましたが、彩層やコロナがどのように加熱されるのかを明らかにすることは、未だに大きな疑問として残されています。太陽観測衛星「ひので」によ

  • ISAS | 日米太陽観測衛星「ひので」「IRIS」の共演 / トピックス

    太陽表面の上空には、表面の数百倍の温度を持つプラズマが存在しています。熱源の表面から遠く離れた場所で温度が高くなっている不思議な現象は「コロナ加熱問題」として、現在も未解決のままです。 このたび、日・米の太陽観測衛星「ひので」と「IRIS(アイリス)」両機による共同観測と国立天文台が有するスーパーコンピュータ「アテルイ」による数値シミュレーションを組み合わせた研究から、コロナ加熱問題を解決する糸口となる、波のエネルギーが熱エネルギーへの変換される過程を捉えることに初めて成功しました。観測的研究は極めて難しいとされるこの過程を実証的に調べた意義は大きく、今後、波動によるコロナ加熱問題解明へと弾みが付くと期待されます。 (左)NASAの太陽観測衛星SDOが極端紫外光でとらえた太陽全面画像。(右)太陽観測衛星ひのでが可視光で撮影した太陽プロミネンス。プロミネンスが細長い筋状の構造を持っていること

  • 小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星1999 JU3の名称案募集に関する記者説明会 | ファン!ファン!JAXA!

    小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星1999 JU3の名称案を平成27(2015)年7月22日(水)13:30から平成27(2015)年8月31日(月)10:00まで募集いたします。 つきましては、名称案募集の内容などについての説明会を下記のとおり開催いたします。 日時:7月21日(火) 13:30~14:30 登壇者: JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」プロジェクトチーム ミッションマネージャ 吉川 真(よしかわ まこと) (宇宙科学研究所 宇宙機応用工学研究系 准教授)

    小惑星探査機「はやぶさ2」が目指す小惑星1999 JU3の名称案募集に関する記者説明会 | ファン!ファン!JAXA!
  • ISAS | オーストラリアにおいてエマルション望遠鏡による宇宙ガンマ線観測を実施 / トピックス

    神戸大学・名古屋大学を中心とするGRAINE共同研究グループ(※1)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所が提供した大気球の飛翔機会を利用し(※2)、平成27(2015)年5月12日から同年5月13日にかけて荷電粒子の飛跡検出器として最も空間分解能が高い原子核乾板(エマルションフィルム)を用いたガンマ線望遠鏡システムの大気球による実証実験を実施しました。 GRAINE共同研究グループは、天体から放出されるガンマ線の画像を最先端のガンマ線天文観測衛星よりも100倍高い解像度で撮影できる可能性をもつ『エマルション望遠鏡』を開発しています。このエマルション望遠鏡を搭載した科学観測用大気球をオーストラリア・アリススプリングスより放球し、高度36.0kmを超える地点から明るいガンマ線源である中性子星Velaパルサーの観測を行いました。望遠鏡の心臓部となるエマルションフィル

  • ISAS | 日食を利用して太陽光が大気中のオゾンへ与える影響を調査 / トピックス

    太陽の光量(明るさ)の変化は、地球大気中のオゾンにどのような影響を与えるのだろうか?今井 弘二研究員(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構)と共同研究チームは、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載された超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(SMILES)の高精度な観測データを用いて、2010年1月15日に起こった日時のオゾン量の変化を調べました。すると、月の影で暗くなっている地域では、明るい地域に比べて、中間圏のオゾン量が多くなっていることがわかりました(下記解説文図3参照)。またその変化の様子は地表からの高度によって異なっていることもわかりました。これまでの観測は、精度が悪く、太陽の明るさが変わることで、オゾン量がどのように変化するのかについての考察ができませんでした。 大気中のオゾン量はさまざまな要因で決まっています。それらの要因の中で、研究は日を利用することによって、太陽光量の変

  • ISAS | 月の裏側の深発地震 ~40年間の眠りから覚めた月面重力計のデータ~/ トピックス

    川村太一氏(パリ地球物理研究所)・田中智准教授(宇宙航空研究開発機構)が率いる研究チームは、これまで震源が不明だった深発月震(月の地下900km前後を震源とする月の地震)60件のうち、新たに5件の震源決定に成功しました。 カギとなったのは、約40年前の米国アポロ計画で設置された月面重力計のデータでした。田中智准教授らの研究チームが所有、研究していたこのデータと、同じアポロ計画で設置された月震計のデータを組み合わせることによって、新たな震源決定につなげたのです。 新たな震源の一つは、月の裏側、過去に震源が特定された深発月震の中で最も観測点から遠くに位置するものの一つであることや、その月震波が非常に深い地点を伝わって来たことが明らかになりました。月震のデータは12,000件以上もある一方で、これまでに月の裏側で発生したと推測される深発月震は8つだけです。月の裏側の深発月震のデータを増やすことで

  • ISAS | 超巨大ブラックホールが引き起こす銀河スケールの物質流出 / トピックス

    米国メリーランド大学の研究者を中心とするチームは、X線天文衛星「すざく」の観測データなどから、超巨大ブラックホールが大量の物質を勢いよく飲み込む際、ブラックホールから外向きに強力な「風」が発生し、それが銀河スケールで起こる物質流出の原因であることを初めて見出したとの報告を行いました。「すざく」に搭載されたCCDカメラにより取得した分光データを詳細に解析することで、中心の巨大ブラックホールのごく近傍から、毎年、太陽1.5個分の質量で、光速の30%にも達する活動銀河核風が吹き出していることがわかったとのことです。さらに、中心のブラックホール活動と銀河内の物質の相互作用は、銀河の星形成活動にも影響を及ぼすと述べています。 研究成果は、銀河中心のブラックホールの活動が銀河進化を理解するための鍵となることを示唆しています。 研究成果は、平成27(2015)年3月26日に出版された英国科学雑誌Na

  • ISAS | 高速自転が引き起こす、木星のオーロラ爆発 / トピックス

    木村智樹研究員(宇宙航空研究開発機構)が率いる研究チームは、惑星分光観測衛星「ひさき」による木星の長時間連続観測によって、オーロラの突発的増光(オーロラ爆発)を捉え、この現象が木星自身の高速自転によって引き起こされることを世界で初めて示しました。 木星は、その内部構造のために地球磁場の約2万倍の規模に達する非常に強力な磁場を持っており、その磁場は、木星と共に高速自転(一周約10時間)しています。そして、太陽系で最も活発な活動がある木星の衛星イオからは、平均すると毎秒約1トンのプラズマが放出され続けています。木星では、衛星イオ由来のプラズマや太陽風と木星磁気圏との相互作用によってオーロラが常時発生しているのが観測されていました。しかし、地球で見られるようなオーロラ爆発は、断片的にしか観測できておらず、それが地球のように太陽風が原因なのか、それとも木星自身が原因なのか、わかっていませんでした。

  • ISAS | 高詳細な遠赤外線全天画像データを公開~赤外線天文衛星「あかり」の新しい観測データを研究者が利用可能に~ / トピックス

    宇宙航空研究開発機構(JAXA)/宇宙科学研究所や東京大学をはじめとする日の各大学・研究機関、ヨーロッパ宇宙機構等の協力により打上げられた赤外線天文衛星「あかり」の全天観測データから、遠赤外線の画像データが作成され、世界中の研究者に向けて公開されました。今回完成したデータは、これまで利用されてきた遠赤外線全天画像と比較して解像度を4~5倍向上させ、観測波長もより長い波長に広げています。画像データの作成は東京大学大学院総合文化研究科 土井靖生 助教をリーダーとし、JAXA宇宙科学研究所や国内大学および英国の研究者からなるグループにより作成され、JAXA/宇宙科学研究所からインターネットを通じて公開されています。 遠赤外線は、星・惑星系誕生の過程を知るために鍵となる波長帯です。この画像データを用いて、星間物質の温度や分布を正確に測定したり、星間物質から星が作られ始める様子をくわしく調べたり、

  • ISAS | 太陽風はどう作られるのか?~金星探査機「あかつき」が明らかにした太陽風加速~ / トピックス

    太陽風とは太陽から吹き出すプラズマ(電気を帯びた希薄なガス)の流れのことです。地球軌道での太陽風の速度は400~800 km/s(時速150万~300万km)に達します。太陽風の変動は地球でのオーロラの原因となるとともに、磁気嵐を引き起こして人工衛星に障害をもたらすこともあります。火星や金星のように磁気圏を持たない惑星では太陽風の作用により大気が宇宙空間へと徐々に流出しています。太陽風はまた、太陽系外から流入する銀河宇宙線を遮蔽し、銀河宇宙線の地球環境への影響を小さく抑えているとも考えられています。太陽風はこのように地球をはじめとする惑星の環境にも大きな影響を与えています。そのため太陽風が吹くメカニズムや変動の原因を明らかにすることは惑星環境を理解するためにも重要です。 約6000度の太陽表面のまわりには温度が100万度にも達する高温のプラズマ(コロナ)が広がっています。この高温のために外

  • ISAS | 太陽観測衛星「ひので」が遭遇した金環日食の 画像・動画を公開 / トピックス

    公開した画像・動画は、「ひので」に搭載されているX線望遠鏡(XRT)で撮影したものです。月が太陽の西(画像の右側)から現われ、東に向けて太陽面を横切っていき、X線で輝く太陽コロナを背景に新月状態の黒い月が通過していく様子がとらえられています。「ひので」は平成18年9月23日の打上げ以降8年の間に、皆既日1回(平成19年3月19日)と金環日2回(平成23年1月4日と今回)の計3回、軌道上で中心に遭遇したこととなります。 なお、今回の日時には、「ひので」に搭載されている極端紫外線撮像分光装置(EIS)を用いて、太陽の極域にあるコロナホールと呼ばれる暗い領域の観測も行っています。月が太陽面を隠す日は、望遠鏡の較正のためのデータ(観測データから散乱光の影響を取り除くためのデータ)を高精度に取得することができる貴重な機会です。望遠鏡の較正は、散乱光の影響を受けやすいコロナホールの物理状態を

  • ISAS | 世界で初めて、小惑星ベスタが「衝効果」で急激に明るくなる現象を捉えた / トピックス

    JAXA宇宙科学研究所や国立天文台などの研究者を中心とする研究チームは、国内外にある小口径の望遠鏡を用いた観測から、100年に一度、地球から見て小惑星ベスタの表面が一時的に非常に明るくなる現象「衝効果」をはっきりととらえることに世界で初めて成功しました。 ポイント ・小惑星ベスタの表面が非常に明るくなる「衝効果」をはっきりととらえることに世界で初めて成功しました。 ・小惑星ベスタが「衝効果」で急激に明るくなる原因は、小惑星表面にある透明でかつ反射率の高い物質の層で光が散乱される「干渉性後方散乱」であることを突き止め、さらにその層の平均密度が初めて判明しました。 ・この研究成果は小口径の望遠鏡の連携によって得られました。今後「衝効果」が起こる小惑星については、地上からの観測によって表面状態に関する情報を得られることが期待されます。 研究の背景と成果 小惑星ベスタ(4 Vesta)は地球から見

  • ISAS | 今も温かい月の中~月マントル最深部における潮汐加熱~ / トピックス

    中国地質大学などの研究者を中心とする国際共同研究チームは、月の地下深くに軟らかい層が存在すること、さらに、その層の中では地球の引力によって熱が効率的に生じていることを明らかにしました。これらのことは、月の中が未だ冷え固まっていないこと、そして地球が月に及ぼす力によって月の中は今も温められ続けていることが示唆されます。研究成果は、月周回衛星「かぐや」(セレーネ)などで精密に測られた月の形の変化を、理論的な計算による見積もりと比べることによって得られました。研究は、地球と月が生まれてから今まで、お互いにどのように影響を及ぼしながら進化してきたのか、考え直すきっかけとなるでしょう。 惑星や衛星といった天体の生い立ちを明らかにするためには、天体の内部構造や熱的状態をできるだけ詳しく知ることが必要です。どのようにすれば遠方にある天体の内部構造を知ることができるでしょう?実は、外部から働く力による

  • 「ドラマはもう必要ない」――今年、小惑星探査機「はやぶさ2」が宇宙へ行く理由 - 日経トレンディネット

    今年2014年の冬、小惑星探査機「はやぶさ2」が打ち上げられる。2010年の「はやぶさ」帰還時には日中が盛り上がったが、「今回はドラマは必要ない」とプロジェクトの担当者は語る。 「地球生命の謎を探る」「小惑星の上空から大きな弾丸を撃ち込み、クレーターを作る」「大気圏で燃え尽きず、再度宇宙へ戻る」――。今回の「はやぶさ2」打ち上げの目的や、前回の「はやぶさ」との違いを、やさしく解説する。 今度こそ十分な量の物質を!「はやぶさ2」打ち上げの背景 2003年5月9日、鹿児島県内之浦町(現・肝付町)から、1機の小惑星探査機が打ち上げられました。およそ7年の時間をかけて60億キロメートルの旅をし、地球から小さな小惑星へ到達し、地球に戻って世界で初めて小惑星の表面から直接採取した砂を届け、探査機体は大気圏で燃え尽きました。探査機の名前を「はやぶさ」といいます。 地球以外の天体を調べるためには、望遠

    「ドラマはもう必要ない」――今年、小惑星探査機「はやぶさ2」が宇宙へ行く理由 - 日経トレンディネット
  • 謎に満ちているからこそ彗星は面白い!~アイソン彗星に沸いた日本列島~国立天文台副台長 渡部潤一 | ファン!ファン!JAXA!

    巨大彗星になると期待されていたアイソン彗星。残念ながら、2013年11月末に太陽に最接近した時に崩壊してしまいましたが、太陽に近づくにつれ、明るく尾をひくアイソン彗星の姿はとても印象的でした。その姿は、国際宇宙ステーションに長期滞在中の若田宇宙飛行士によって超高感度4Kカメラでも撮影されました。今年の冬は、アイソン彗星のほか3つの彗星がやってきました。彗星の魅力を国立天文台の渡部潤一副台長に伺います。 今年はコメットイヤーと言われていました。どのような彗星がやってきたのでしょうか? ラブジョイ彗星(2013年12月2日撮影)(提供:牛山俊男) 3月にパンスターズ彗星。11月にはアイソン彗星のほか、ラブジョイ彗星(C/2013R1)、エンケ彗星、リニア彗星が現れました。これらの彗星が明るくなってたまたま同じ時期に太陽に近づき明るくなったものです。これ以外にも無名の彗星は数多くあります。 12

    謎に満ちているからこそ彗星は面白い!~アイソン彗星に沸いた日本列島~国立天文台副台長 渡部潤一 | ファン!ファン!JAXA!
  • 「きぼう」日本実験棟で、植物を用いた科学実験『重力による茎の形態変化における表層微小管と微小管結合タンパク質の役割(Aniso Tubule)』の最初の実験が行われました:「きぼう」での実験 - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA

    「きぼう」日実験棟において、生命科学分野『重力による茎の形態変化における表層微小管と微小管結合タンパク質の役割(Aniso Tubule)』(代表提案者:曽我康一大阪市立大学 大学院理学研究科准教授)の実験が開始されました。 Aniso Tubule(アニソチューブル)実験では、植物細胞の伸びる方向を決める「表層微小管」という細胞内の構造物に注目し、植物が重力に耐える"カタチ"を作るしくみを探ります。この表層微小管にノーベル賞受賞で注目された緑色蛍光タンパク質(GFP)の目印をつけたシロイヌナズナの種子を宇宙で発芽させ、3日間栽培しました。宇宙で育てたシロイヌナズナの茎の細胞の形や表層微小管の様子を、「きぼう」船内にある蛍光顕微鏡を使って地上から観察しました。今後、同じような条件で、発芽、栽培、観察を、合計10回行い、表層微小管と植物の"カタチ"に関するデータを取得します。 この実験の結

  • ISAS | アイソン彗星の太陽最接近時に太陽観測衛星「ひので」が撮影したX線太陽画像 / トピックス

    太陽観測衛星「ひので」は、アイソン彗星(C/2012 S1)が太陽に最接近した際にX線太陽画像を撮影しました。 今回公開したX線太陽画像(図1)は、「ひので」に搭載されたX線望遠鏡(XRT)が、2013年11月29日3時45分(日標準時、注1)頃に撮影したものです。撮影は、数十万度以上の温度に感度があるX線観測用フィルターを用いて行いました。画像の右側に写っている明るい光は太陽の南東の縁の上空に広がる低層コロナです。 彗星はX線望遠鏡の南側から視野内に入り北東方向に進んでいくと予測されていました(図2)。画像では下端中央付近から左上端にかけて写り込む可能性がありましたが、観測視野内を通過すると予測された時間帯(3時3分から4時20分)に撮影した画像には、彗星と思われる像は確認できませんでした (注2)。 なお、彗星が通過した位置は、太陽の縁から見かけ上約0.8太陽半径ほど離れていたため、

  • 世界初、アイソン彗星を宇宙から4K動画撮影!~超高感度4Kカメラで/12月4日(水)には「NHKスペシャル」で生中継~

    国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の若田宇宙飛行士が、世界初となる宇宙からの4K動画撮影に挑み、アイソン彗星の撮影に成功しました。 撮影に用いられたのは、NHKと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で準備を進めてきた宇宙用の超高感度4Kカメラシステムです。今回撮影されたのは、アイソン彗星とオーロラです。 なかでもアイソン彗星は、太陽の間近まで接近し、大量のチリとガスを吹き出し、巨大な尾をなびかせる"世紀の大彗星"になると期待され、既に大きな話題を集めています。若田宇宙飛行士は、11月23日(土)午後7時08分(日時間)にカナダ・オンタリオ州の上空420kmでアイソン彗星を撮影。"大気の揺らぎ"のない宇宙という「彗星観測の特等席」から、アイソン彗星が尾から上がってくる様子を、世界で初めて4Kの動画に収めることに成功しました。 彗星がもっとも良く見えると期待される時期の12月4日(水)

  • JAXA | “近所”で爆発した宇宙のモンスター -観測史上最大級のガンマ線バーストを日本のグループが宇宙と地上から観測-

    2013年4月27日に過去23年間で最も強いガンマ線バースト(用語1)を観測 ガンマ線バーストとしては"近所"の38億光年の距離で起きたにもかかわらず、その性質は遠方、宇宙初期の「モンスター」と変わらない 従来からの標準的なガンマ線放射モデルに疑問を投げかける 東京工業大学など日の研究グループを含む国際共同観測チームは、観測史上最大級の「モンスター」ガンマ線バースト「GRB 130427A」をとらえることに成功した。詳しいデータ解析の結果、今回のバーストは宇宙年齢100億年という現在とほぼ同じ宇宙環境で発生したにもかかわらず、宇宙初期に発生する普通のバーストと同じ「モンスター」としての性質をもっていることが分かった。今までで最も近傍で発生したバーストの場合は爆発エネルギーが著しく小さく、別種の現象の可能性が高かったが、地球に近いからこそ得られた「普通のモンスター」の高品質のデータによって

    JAXA | “近所”で爆発した宇宙のモンスター -観測史上最大級のガンマ線バーストを日本のグループが宇宙と地上から観測-