日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星で採取したサンプルに塩や有機物を含む「炭酸水」があったことを東北大学などの研究チームが突き止めました。地球に小惑星などが落下したことで水や有機物をもたらしたとする仮説を補強する成果だとしています。 発表したのは、東北大学の中村智樹教授などの研究チームです。 小惑星「リュウグウ」のサンプルからは、アミノ酸が検出されたほか、リュウグウになる前の天体に大量の水があったと考えられることなどがこれまでに分かっています。 研究チームは、リュウグウを形成する鉱物にある小さな穴の内側に水分が含まれていることを発見。 この水を分析した結果、二酸化炭素を含んだ「炭酸水」で塩や有機物も含有していたということで、地球に小惑星などが落下したことで水や有機物をもたらしたとする仮説を補強する成果だとしています。 中村教授は「見つかった液体はほんの1滴だが、非常に大きい意味がある。リュウ
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JAXAは、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウのサンプル分析の現状と今後の計画について、記者説明会を行いました。 現在は帰還から6ヶ月以内に必要最低限の情報(サンプルの重量、色、大きさ、形など)を記録してカタログ化する「フェーズ1」の段階です。今後は2021年6月をめどに次段階に進み、3つの作業が同時に走り始めます。 3つの作業のうちわけは、個々のサンプル粒子についての記載を行う「キュレーション作業」、特異な粒子についてより詳細なカタログデータを作る「フェーズ2」、実際にサンプルを用いた研究である「初期分析」です。 全体スケジュール。今回は2021年6月以降の予定のうち、キュレーション・フェーズ2・初期分析について解説する。(Credit: JAXA)キュレーション作業とはフェーズ2・初期分析・JAXA枠のいずれにも回らなかった資料を対象に、より詳しい記載をします。また
NASAの火星周回探査機マーズ・リコネッサンス・オービターによって2008年3月23日に撮影された火星の衛星フォボスの画像。(Image Credit:NASA/JPL-Caltech/University of Arizona)NASAは2月2日、カリフォルニア大学のネノンさん率いる研究チームが、NASAの火星周回探査機MAVENの観測データを使って、火星の衛星フォボスのもっとも表層に、数十億年に渡って、火星の大気から流出した、炭素、酸素、窒素、アルゴンなどのイオンが、保存されている可能性があることを突き止めたと発表しました。そのサンプルを調べれば、なぜ火星は大気を失ったのかなど過去の火星の大気の進化について重要な情報が得られる可能性があります。そのため、研究チームでは、現在、JAXAが2020年代に予定している火星衛星探査計画に大きな期待を寄せています。JAXAの火星衛星探査計画ではフ
はやぶさ2に搭載された望遠光学航法カメラ(ONC-T)により約20kmの距離から撮影されたリュウグウの画像(Image Credit:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研)。アメリカのブラウン大学は1月5日、ブラウン大学のラルフ・ミリケンさんらが参加する研究チームが、小惑星リュウグウから水が失われたのは、太陽による加熱のためというよりは、母天体の段階におけるなんらかの加熱作用のためである可能性が高いことを突き止めたと発表しました。研究チームは、JAXAのはやぶさ2がリュウグウに金属弾を打ち込み人工クレーターを作成したときに飛び散ったリュウグウの内部物質の観測データからこれを突き止めました。 地球上の水はいったいどこからやってきたのでしょうか?その有力な候補の1つが小惑星です。小惑星には、含水鉱物(水を含む鉱物)という形で、水が存在して
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」再突入カプセル内のサンプルコンテナから採取したガスが、小惑星Ryugu(リュウグウ)からのガスサンプルであることを確認しましたのでお知らせします。 2020年12月7日に豪州ウーメラ現地本部に設置されたQLF(Quick Look Facility)にてサンプルコンテナ内から採取されたガスの質量分析を行った結果、地球の大気成分とは異なることが示唆されました。さらに、確認のためにJAXA相模原キャンパス地球外試料キュレーションセンターで同様の分析を12月10日から11日にかけて行い、サンプルコンテナ内のガスは小惑星Ryugu由来のものであるとの判断に至りました。 地球外試料キュレーションセンターでの分析結果が、豪州ウーメラ現地本部で行ったガスの分析結果と同じであったこと。 サンプルコンテナの状態は、アルミニウムメタ
火星に到着したMMX探査機の想像図(Credit: JAXA)株式会社IHIはグループ会社の株式会社IHIエアロスペース(IHI)が、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進めている火星衛星探査計画「MMX」の探査機用の推進装置を受注したことを発表しました。 IHIエアロスペースの推進装置はMMXの探査機の「火星周回軌道に探査機を投入する往路モジュール」「火星近傍での活動や地球へ帰還するための復路モジュール」「探査機を軌道に投入するための加減速・姿勢制御」に使用されます。また、推進装置は推力500N級の2液式(ヒドラジンの燃料と酸化剤)大推力エンジンや姿勢制御用の推力22N(20台)の小型エンジン、無重力状態で液体だけを排出することが可能な推進薬タンクなどから構成されています。 なお、IHIグループは今回の推進装置以外にも、MMX向けに「望遠カメラ・広角分光カメラ・惑星空間放射線環境モニタなど
はやぶさ2によって撮影された小惑星リュウグウの表面に散在する明るい色合いの岩石(矢印)を示した図(Credit: 2020 Tatsumi et al.)東京大学の巽瑛理氏らの研究グループは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ2」が観測とサンプル採取を行った小惑星「リュウグウ」の表面に存在する明るい色合いをした岩石を調べたところ、リュウグウの元になった天体(母天体)と衝突した小惑星に由来する可能性が高い岩石が見つかったとする研究成果を発表しました。 ■母天体を破壊した小惑星の破片が混ざった可能性が高いとみられるリュウグウは有機物を多く含むC型小惑星に分類されていて、母天体が破壊された際の破片が集まって形成されたとみられています。研究グループは、はやぶさ2の「光学航法カメラ(ONC)」と「近赤外分光計(NIRS3)」の観測データをもとに、全体的に暗い色合いをしたリュウグ
実験用のマウス(イメージ画像)宇宙航空研究開発機構(JAXA)は4月14日、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」にて、宇宙マウス飼育システムを利用した低重力ミッションをNASAと共同で実施することを発表しました。 宇宙マウス飼育システムとは、宇宙環境にて宇宙飛行士の骨量や筋肉の急速な減少など、加齢に類似した現象の変化に対する重力の影響を調査するため、微小重力や地球の重力(1G)以下に変化させた環境で同時にマウスを飼育できる世界唯一のシステムです。「きぼう」にて2016年から4回の長期飼育ミッションが行われ、”月と同様の重力環境でのマウス飼育”を含む全てのミッションに成功しています。 JAXAはISSの利用成果最大化に向けた日米協力枠組み(Japan-U.S. Open Platform Partnership Program: JP-US OP3)に関して、宇宙マウス飼育シ
はやぶさ2が撮影した小惑星リュウグウ(Credit: JAXA、東京大学など)宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が2度に渡るサンプル採取を実施した小惑星「リュウグウ」。今回、はやぶさ2の観測データを分析した結果、リュウグウ表面の岩の大半が当初の予測に反して隙間の多いスカスカな岩だったとする研究成果が発表されました。 ■塵から惑星が形成される、その途中の姿にあたる可能性岡田達明氏(宇宙科学研究所、JAXA)らの研究チームは、はやぶさ2に搭載されている中間赤外線カメラ「TIR」によって取得された赤外線観測データを使い、リュウグウの表面にある物質の熱慣性(物の温まりやすさ・冷めやすさの指標)を調べました。リュウグウ全体を1回転分観測したデータを分析した結果、リュウグウの表面にある岩も土壌も熱慣性がとても低い、すなわち「温まりやすく冷めやすい」物質でできていることが判明し
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月2日、複数の銀河が集まった天体「銀河団」の内部にあるガスの温度を測定することで銀河団のメカニズムに迫ったケンタッキー大学の蘇媛媛氏らによる研究成果を発表しました。 惑星分光観測衛星「ひさき」の想像図■冷えていくガスの量を推定するために「中温」のガスを観測100個以上の銀河が集まっている銀河団は宇宙でも最大規模の天体で、人の目で見える数々の銀河以外にも、ダークマターの重力によって大量のガスも捉えられています。 なかでも銀河団のコア(中心部)にあるガスの温度は数千万度以上という高温に熱せられていますが、現在の理論では、X線を放つことでガスはエネルギーを失っていき、急速に冷えて低温のガスになるはずだと考えられています。しかし、実際にはX線の放射によって冷えたガスはこれまで観測されていませんでした。 今回蘇氏らの研究チームは、JAXAの惑星分光観測衛星「ひさき
小惑星リュウグウの写真を掲載した19日付サイエンス誌の表紙(同誌提供) 宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の探査機はやぶさ2が観測している小惑星リュウグウの写真が、19日の米科学誌サイエンスの表紙を飾った。同誌には、はやぶさ2による観測成果の論文が3本掲載された。 この写真は、はやぶさ2のカメラで撮影された。「岩だらけの小惑星」「はやぶさ2がリュウグウに到着」との見出しが重ねられている。掲載された論文は、リュウグウの地表面に水の成分を確認したという成果などで、3月に電子版で先行して公表されている。 JAXAの山川宏理事長は19日の定例記者会見で、「高名な科学誌の表紙を飾り、喜ばしい。大変誇りに思う」と述べた。 同誌は2006年6月と11年8月、初代はやぶさによる小惑星イトカワの科学観測の論文を掲載した際にも、イトカワやその微粒子の写真を表紙に載せた。
2019年3月20日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」の観測成果をもとにした3編の論文が「サイエンス」誌のWebサイトに掲載されたことを発表しました。 その内容を簡単にまとめると、以下のようになります。 ・リュウグウが今の姿になった過程を分析 ・リュウグウの表面に水分を含む鉱物(含水鉱物)を発見 ・リュウグウの観測からその元になった天体(母天体)の歴史を推測 特に注目を集めているのは、2番目の「水分を含む鉱物の発見」です。 「はやぶさ2」がリュウグウに到着して間もない2018年8月の時点では水の痕跡が確認されず、一旦は「表面の水は予想よりも枯渇しているようだ」と判断されていました。その後、リュウグウの表面から反射された赤外線を詳しく分析したところ、「水酸基(-OH)」の形で水を内部に取り込んだ鉱物の存在を示すデータが得られたのです。
神戸大学大学院理学研究科 惑星科学研究センターの臼井文彦 特命助教、宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所の長谷川直 主任研究開発員、大坪貴文 宇宙航空プロジェクト研究員、東京大学大学院理学系研究科 天文学専攻の尾中敬名誉教授らの研究グループは、赤外線天文衛星「あかり」を用いて近赤外線で小惑星の観測を行い、地上の天文台からは観測できない波長2.7マイクロメートル付近にある含水鉱物の存在を示す特徴を、数多くの小惑星について世界で初めて捉えることに成功しました。得られたデータの詳しい解析から、リュウグウと同じC型小惑星の進化の過程を明らかにしました。本研究によって、太陽系の水の分布や小惑星の起源と進化だけでなく、地球の水や生命の起源への理解も進むと期待されます。 この研究成果は、12月17日に「Publications of the Astronomical Society of Japan」の
将来の有人探査の構想が発表されている月の地下に、全長50キロにおよぶ巨大な空洞のあることが、日本の月探査衛星「かぐや」の観測データでわかりました。月表面の激しい温度差や放射線の影響を受けにくいことから、JAXA=宇宙航空研究開発機構では、月面基地として活用できる可能性があるとしています。 JAXA=宇宙航空研究開発機構などのチームによりますと、巨大な空洞は、火山が多く存在していた「マリウス丘」と呼ばれる場所に存在し、月の地下をはうように横におよそ50キロ続いているということです。 空洞は、直径50メートルほどの縦穴で月面とつながっていると見られ、内部は300度ほどあるとされる月の昼と夜の温度差や、宇宙から降り注ぐ放射線の影響を受けにくいほか、水を含む鉱物が残されている可能性もあるということです。 月の探査をめぐっては、今月、アメリカが宇宙飛行士を再び送る計画を発表するとともに、火星などへの
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2017年9月14日、茨城県の筑波宇宙センターで気候変動観測衛星「しきさい」を報道公開した。「しきさい」は今年度内に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だ。 宇宙から地球の色を「測定」 「しきさい」は地球の気候変動に関係する様々な観測を行う衛星。具体的には「色を測定する」計測装置だ。 一般に地球観測衛星と言うと、地図を作成するような画像を撮影する「宇宙のデジタルカメラ」のような機能を持つ。「しきさい」も地球を光で観測するが、デジタルカメラとは似て非なる衛星と言える。「しきさい」は地球の色を厳密に、正確に測定する衛星なのだ。 色を正確に測定する、とはどういうことだろうか。「しきさい」には紫外線から可視光線、赤外線まで幅広く19種類のセンサーが搭載されている。これらのセンサーは単なるカメラではなく、光の強さを厳密に測定する計測機器だ。そのため、校正用のLE
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