「嫌だったMIND YOUR STEPレコーディング(後編)~SNAIL RAMPの作り方・49」~タケムラ アキラ『炎上くらいしてみたい』 1990年代後半から2000年代のバンドシーンを牽引したSNAIL RAMPのフロントマンであり、キックボクシングで日本チャンピオンにまで上り詰めたタケムラ アキラが書きたいことを超ダラダラ綴っていく新連載! 前回から引き続き、SNAIL RAMPのセカンドシングル『MIND YOUR STEP!』を俺は嫌々レコーディングしたという話。嫌々とは言っても曲が嫌だったのではなく、「レコーディングという作業自体」がイヤだったことは言っておきたい。 そもそも俺は全般的に音楽が不得意なのだが、なかでも「歌う」のが一番の苦手だった。そう、俺は軽い音痴であったし、声での表現が思うようにできず、頭のなかには「歌としての表現」イメージがあってもそれを実際の歌唱で再現す