自民党の国防部会、安全保障調査会合同会議で、新型コロナウイルスのワクチン大規模接種センターについて話す小野寺五典元防衛相=2021年5月10日午後、自民党本部 政府が設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターに対して、自民党内からも懸念の声が上がっている。接種の目標は「1日1万人」と報じられたが、中核となる自衛隊の医官や看護官の確保が簡単ではないからだ。 センターは、菅義偉首相が設置を指示。政府関係者が「1日1万人」と語り、目標として報じられていた。政府内のワクチンの調整を担う河野太郎行政改革相は5日の民放番組で「1万人になるかどうかは自衛隊の検討次第」と述べた。 ■「過重なこと隊員に課して大丈夫か」 自民党本部で10日午後に開かれた党国防部会などの合同会議。「1日1万人」について、小野寺五典元防衛相が「本当にそのような過重なことが隊員に課せられて大丈夫なのか。自衛隊の本来任務