【7月6日 AFP】イタリア中部トスカーナ(Tuscan)州アレッツォ(Arezzo)で、突然飼い主にかみつくようになった飼い猫から珍しい狂犬病類似ウイルスが検出されたとして、当局が猫の観察を強化するよう呼び掛けている。 アレッサンドロ・ギネッリ(Alessandro Ghinelli)市長は1日に記者会見し、猫にいわゆる「リッサウイルス感染症」の恐れのある症状がみられた場合、直ちに当局に報告するよう飼い主や地域猫活動家らに要請する新条例を制定したことを発表した。 今回検出されたのは、2002年に黒海(Black Sea)とカスピ海(Caspian Sea)に挟まれたカフカス(Caucasus)地方でコウモリから見つかったウイルスで、これまでその一例しか確認されていなかった。 感染したのは2歳の雌猫で、感染経路は不明。先月、猫が突然攻撃的になり、家族のうち3人をかんだと飼い主から報告があっ
豚熱(CSF)問題の経過 茨城県は27日、取手市新町の利根川河川敷で死んでいたイノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内で野生イノシシへの感染が確認されたのは初めて。近県では埼玉県や群馬県などで確認されていた。県内の飼育豚は既に感染予防のためのワクチン接種を終えており、全367農場の飼育豚約31万頭に異常はない。 県畜産課によると、野生イノシシへの感染確認は全国16府県目。 県畜産課によると、見つかったイノシシは幼い雄。25日午後、地元住民が利根川河川敷で死んでいるのを発見し、同市役所に連絡した。県県北家畜保健衛生所が26日に実施した遺伝子検査で陽性疑いが生じ、翌27日、農業・食品産業技術総合研究機構(東京)の検査で感染が確定した。 立ち入り検査の対象となる半径10キロ以内に、県内の養豚場はない。千葉県側には養豚場が1軒あり、同県が検査し異常がないと確認した。死骸から確認さ
(1)「金魚」は水道水の守り神 浄水場では、川や湖の水を取りこんで水道水をつくっています。千葉県営水道では、川や湖の水に体に害がある重金属や農薬などが含まれていないか約200項目もの検査をしていますが、更に、水の安全を見張る役目を“金魚”にもお願いしています。浄水場に取り入れる水で金魚を飼って、その動きを監視しています。 もし、金魚の様子がいつもと違っていたり、万が一暴れたりした場合には、取水を止めて水質の検査を行います。 また、浄水場で作った水道水(※)でも同じように金魚を飼って、水道水の安全も見守ってもらっています。 (※水質監視のため、この水道水の残留塩素は抜いています。) (2)金魚の代わりの生き物はいるの? 水の安全を見守るために、全国の浄水場では金魚以外の生き物も使われています。 魚では、ヒメダカやコイ、フナ、ウグイ、ニジマスなどが使われていますし、ヌマエビやミジンコも使われま
2020年5月22日、愛知県豊橋市で国内14年ぶりとなる狂犬病の発症者が確認されました。 国内14年ぶり狂犬病発症 来日者、フィリピンで感染か 愛知・豊橋 報道によると、今年2月、就労のためフィリピンから来日した方で、昨年9月頃に左足首を犬に咬まれたとのことです。 「国内で14年ぶり」ということで国内では非常に稀な感染症ですが、海外では毎年6万人の方が亡くなっている感染症であり、特に海外旅行前には注意が必要な感染症です。 狂犬病の流行国狂犬病に日本国内で感染することはありませんが、世界的にはオーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、スウェーデンなどのごく限られた国を除いてほぼ全ての国で流行している感染症です。 WHOは今も年間59000人が狂犬病によって亡くなっていると試算しており、その6割はアジアで起こっています。 アジアでも特にインドで感染者が多く報告されています。 狂犬病の発生
海外で一番怖いのは人である。だから海外に調査に行くと、出来るだけ早く都会を抜け出し郊外へ、そして人の少ない調査地へと急ぐのが鉄則である。どの国でも田舎は安全なことが多い。やむを得ず街中に滞在する際には、相当に気を張らなくてはならない。場合によっては、ホテルの部屋に入るときにベッドの下に人が隠れていないか確認したり、スーツケースを家具に結びつけて外出する必要もある。 また、事前に現地の宗教や文化をある程度調べておくのも重要である。とくにイスラムの国では日本では当たり前のことが重大な問題につながることもある。よく、何も情報を持たずに海外に行きたいという人がいて、たしかに面白いのかもしれないが、それは無謀であると同時に、ただの無礼である。 犯罪対策や文化の問題は国や地域によって千差万別。キリがないので、ここでは感染症の話をしたい。 まず、もっとも怖いのは蚊である。マラリアを筆頭に、さまざまな恐ろ
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千葉大学社会精神保健教育研究センターの橋本謙二 教授(神経科学)、大学院医学薬学府博士課程3年の蒲垚宇 氏らは、妊娠中の農薬グリホサートの摂取が、子どもの自閉症スペクトラム障害(※1 ASD: autism spectrum disorder)などの神経発達障害の病因に関係している可能性があることを示しました。病因が未解明となっているASDの予防法・治療法の開発の足掛かりになることが期待されます。本研究成果は、2020年5月11日(米国)に米国科学アカデミー紀要の電子版で公開されます。 研究の背景 ASDは代表的な神経発達障害ですが、その病因は未だ明らかにされていません。一方で、多くの疫学研究から、環境要因(農薬等の環境化学物質など)がASDの発症に寄与している可能性が指摘されています。2019年4月に英国BMJ誌に掲載された論文では、米国カリフォルニア州の農業地帯の人口ベースの症例対照研
新型コロナウイルスの流行を抑える取り組みの一環として、飼い猫を屋外に出さないよう、獣医学者が呼びかけている。
香港政府は新型コロナウイルスの感染者の女性が自宅で飼っていた犬がウイルスに感染していたと明らかにしました。特に症状は出ていないということですが検疫施設でウイルス検査の結果が陰性となるまで隔離されるということです。 この犬は先月25日、女性が新型コロナウイルスに感染していたことが確認されたあと動物の検疫施設で隔離されていましたが、先月26日から今月2日にかけて行われたウイルス検査で口や鼻から弱い陽性反応が繰り返し出たということです。 このため専門家の意見もふまえて検討した結果、犬は新型コロナウイルスに感染し、ヒトから感染したとみられるとしています。いまのところ、犬には新型コロナウイルスによるとみられる症状は出ていないということです。 香港政府はこの犬について、引き続き検疫施設で経過観察しウイルス検査の結果が陰性となるまで隔離するとしています。 香港政府は犬などのペットを飼っている市民に対し、
農研機構は2月17日、東欧やアジアで流行しているASF(アフリカ豚熱)のウイルスはニホンイノシシにも感染し、豚と同じ症状と病変を引き起こすことを確認したと発表した。 ASFは欧州のヨーロッパイノシシに感染することは知られていたが、ニホンイノシシに感染するかは不明だった。農研機構はASFの流行株(Armenia07株)を4頭のニホンイノシシの筋肉に接種する試験を行った。接種後5日目に1頭、6日目に2頭が死亡した。残る1頭も瀕死状態となったため安楽殺して全頭を解剖して検査した。 その結果、すべてで脾臓が黒くなり腫大し、胃の周囲のリンパ節などは暗赤色となり血液凝固が不全となるなど、いずれも豚がASFに感染したのと同様の所見が認められたという。 また、遺伝子検査でウイルスの排泄状況を調べたが、全頭の循環血液中と鼻腔にぐい液から検出され、2頭から唾液から、1頭の糞便からも検出された。 こうしたことか
ポイント 農研機構は、現在東欧やアジアで流行しているASF(アフリカ豚熱)1)が、ニホンイノシシに感染するか否か、また感染した場合の症状や病変について検証しました。ニホンイノシシ4頭の筋肉内にASFウイルスを接種する試験を行ったところ、接種後5日目に1頭が、6日目には2頭が死亡し、残る1頭も瀕死状態に至りました。解剖検査では、全頭で豚と同様の急性型の病変が認められました。これらの結果から、ASFがニホンイノシシにも感染し、豚と同様の症状と病変を引き起こすことが確認されました。 概要 ASFは、欧州に生息するヨーロッパイノシシに感染することが知られています。ASFが日本で発生した場合には、野生のイノシシ(ニホンイノシシ)を介したウイルスの拡散が懸念されますが、ASFがニホンイノシシに感染するか否か、また感染した場合の症状や病変については不明でした。そこで今回接種試験によりその検証を行いました
【1月23日 CNS】中国・国家疾病制御センターによると、新型コロナウイルスの発生源は、武漢市(Wuhan)の海産物市場で不法に販売されていた野生動物であることが確認されたとしている。呼吸器疾病の専門家である鐘南山(Zhong Nanshan)博士は、「今回の新型コロナウイルスの出どころは、タケネズミやアナグマなどの野生動物の可能性がある」と見解を示した。 【編集部おすすめ】丸々としたタケネズミ 飼育で貧困から脱却 安徽省 近年、多くの地域でタケネズミの養殖が進んでおり、特に中国の南方ではタケネズミを養殖する人も食べる人も多いのが現状だ。 中国農業科学院植物保護研究所の王大偉(Wang Dawei)博士によると、実際のタケネズミは竹を主食とし、清潔な印象で、体形は大きく性格もおとなしい動物だという。中国の歴史の中でタケネズミを食する習俗は非常に長く、紀元前1000年以上前の殷、周の時代まで
台湾の動物園で飼育されるセンザンコウ(2019年7月22日撮影、資料写真)。(c)Sam YEH/AFP 【2月7日 AFP】新型コロナウイルスについて研究している中国の科学者らは7日、絶滅が危惧されているセンザンコウが、中国国内でのウイルス感染拡大に関わった可能性があると指摘した。 【動画】インドネシア当局、生きたセンザンコウ101匹を押収 男2人逮捕 華南農業大学(South China Agricultural University)は、うろこのある哺乳類センザンコウが「中間宿主」になった可能性があると発表。ただ詳細については明らかにしていない。 中国中部・湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)の野生動物市場で昨年発生したとされるこの新型ウイルスの感染源はコウモリだと考えられる一方で、研究者らは、人への感染を媒介した「中間宿主」がいた可能性を示唆していた。 国営新華社(Xinhua)
今月、新潟県阿賀野市で野生のカモ1羽が死んでいるのが見つかり、遺伝子検査の結果、鳥インフルエンザの陽性反応が出ました。新潟県によりますと、今のところ、半径10キロ圏内の養鶏場に異常はないということです。 国立環境研究所が遺伝子検査を行ったところ、鳥インフルエンザのA型の陽性反応が出たということで、今後、別の研究機関でさらに詳しい検査が行われることになっています。 確定的な結果が出るまでには1週間程度かかる見通しだということです。 新潟県によりますと、半径10キロ圏内にある養鶏場に連絡を取ったところ、これまでに異常は見られないということで、対策の徹底を指示したほか、水辺や山などで野鳥の監視を強化しています。
ミツバチの大量死の一因と指摘されてきたネオニコチノイド(ネオニコ)系の農薬が、湖の魚の激減を引き起こしている可能性を指摘する調査結果が11月に報告された。渡り鳥にも悪影響を及ぼしていることも指摘されている。海外と比べ日本は使用規制が緩く、不安の声が上がっている。 宍道湖で消えたトンボ 「山室先生の論文を読んで、『ああ、これだったのか』と。ずっともやもやしていたことが晴れた気がした」。松江市のトンボ愛好家、大浜祥治さん(62)は、宍道湖(島根県)で、ある時期を境に特定のトンボが激減した資料を示しながら、「まさかネオニコが影響しているとは思いも寄らなかった」と続けた。 県職員だった1987年から同市秋鹿町の宍道湖畔で、ウチワヤンマとナゴヤサナエの羽化した殻の数を調べていた。きっかけは当時取り沙汰されていた宍道湖の淡水化事業。淡水化による水質の悪影響を探るためだった。淡水化事業が88年に「凍結」
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