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bookと文芸に関するakihiko810のブックマーク (54)

  • その“痛み”を抱きしめて〜作家・桐野夏生〜 - NHK クローズアップ現代 全記録

    『OUT』『グロテスク』など社会に顧みられることのない女性たちと、その“痛み”を圧倒的な筆力で浮かび上がらせてきた作家・桐野夏生さん。最新作『燕は戻ってこない』では女性の貧困と生殖医療を題材にし、相次いで女性誌の特集が組まれています。人や物事をひとくくりにする「『安易なラベリング』に抵抗するために仕事をしている」と語る桐野さん。単独インタビューで、桐野さんが見据える現代社会と“痛み”に迫りました。

    その“痛み”を抱きしめて〜作家・桐野夏生〜 - NHK クローズアップ現代 全記録
    akihiko810
    akihiko810 2024/07/03
    作家・桐野夏生さん。最新作『燕は戻ってこない』では女性の貧困と生殖医療を題材に
  • 直木賞受賞『地図と拳』、「満洲」をめぐる“歴史考証”のプロセスが圧巻だった…! 考証者が語る創作秘話(澁谷 由里)

    SF界の注目作家・小川哲による巨編歴史小説『地図と拳』が第168回直木三十五賞を受賞した。日露戦争後からの半世紀、満洲​のとある町という絶妙な舞台で、歴史・地理・風俗・文化の背景が緻密に描かれ、そこにダイナミックなドラマが展開するこの作品は、一読した読者を強力に惹きつけている。 この壮大な歴史ドラマはいかにして作られ得たのか。実は、作品の歴史考証には、ある中国史研究者が協力していた。『馬賊の「満洲」 張作霖と近代中国』(講談社学術文庫)の著者である澁谷由里氏がいま語る、創作と考証をめぐる秘話。 作家の「ツボ」を衝いた? カルト集団事件の研究書 第168回直木三十五賞受賞作『地図と拳』(集英社刊)の歴史考証を、『小説すばる』での連載開始前から単行刊行までの約4年間、筆者は手がけてきた。「満洲もの」を書きたいと志した著者の小川哲氏が、拙著を読まれて、担当編集者とともに筆者の研究室を訪ねて

    直木賞受賞『地図と拳』、「満洲」をめぐる“歴史考証”のプロセスが圧巻だった…! 考証者が語る創作秘話(澁谷 由里)
  • 「多様性について考えてくれただけでありがたい」とは思わない。『ジャクソンひとり』の“復讐”が意味するもの【芥川賞候補作】

    「多様性について考えてくれただけでありがたい」とは思わない。『ジャクソンひとり』の“復讐”が意味するもの【芥川賞候補作】 アフリカのどこかと日のハーフで、昔モデルやってて、ゲイらしい――。職場でそう噂される「ジャクソン」が主人公。「この軋轢や諦念、あるいは幸福を、日々“当然のこと”として生きている誰かへ」【安堂ホセさんインタビュー】

    「多様性について考えてくれただけでありがたい」とは思わない。『ジャクソンひとり』の“復讐”が意味するもの【芥川賞候補作】
  • 作家・湊かなえさんが考える 「母性」と現代の母親の「後悔」 - クローズアップ現代

    https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/pZ2O7pOJ7Y/ 「これが書けたら作家をやめてもいい」。 作家・湊かなえさんが強い覚悟で執筆に挑んだという小説『母性』。2012年に発表して以来、累計発行部数120万部を記録、この冬、この小説を原作とする映画が公開されるなど、10年の時を経てなお、大きな反響を呼んでいます。 その強い思いの裏には、『母性』にとらわれるあまりに追い詰められてしまう“母親たち”へのメッセージが込められていました。 (クローズアップ現代 取材班) 関連記事 関連番組 小説『母性』にこめた思い 『母性』は、自身は愛されて育ったにも関わらず、娘を愛することができない母親、そしてその愛情を求め続ける娘の物語です。 「これが書けたら作家をやめてもいい」という思いで書いたという湊さん。この作

    作家・湊かなえさんが考える 「母性」と現代の母親の「後悔」 - クローズアップ現代
  • 「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」 | CINRA

    「家族」というつながりは独特な関係性だ。自らの意志に関係なく、否が応でも暮らしや考え方に影響を与えてくる。それなのに「家族」は簡単にやめることができない。喜びや幸せだった記憶と、苦しみや悲しみの歴史をごちゃ混ぜにしたまま続いていってしまうのが家族である。 父、母、子どもの3人という一見ステレオタイプな構成の家族にも、外からは見えない多面的な苦しさやその家庭固有の問題が存在する。そんな現実を見出し、描き出したのが、小説『くるまの娘』だ。 物語の主人公は17歳の女性、かんこ。真面目なのにときどき家族に暴力を振るったり暴言を吐いたりしてしまう父、脳梗塞で倒れてから感情のコントロールが利かなくなった母との3人暮らしだ。兄と弟は、そんな家庭に嫌気がさし、気がついたら家から出ていっていた。そんな家族が父方の祖母の死をきっかけに久しぶりに集まる。父の実家への長い道中、車中泊で旅をするのだが……。 作者は

    「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」 | CINRA
  • 「終わらない苦しみもある」。宇佐見りんが語る、『くるまの娘』で描いた「家族のかたち」(CINRA) - Yahoo!ニュース

  • ブレイディみかこさん、初小説「両手にトカレフ」インタビュー 「見えない存在」にされた子どもたちに光を|好書好日

    ブレイディみかこさん ブレイディみかこ(ぶれいでぃ・みかこ)ライター、作家、保育士 1965年生まれ。96年から英国ブライトン在住。2017年、『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』で新潮ドキュメント賞を受賞。19年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で、毎日出版文化賞特別賞などを受賞。ほか、金子文子も登場する『女たちのテロル』など著書多数。 「『ぼくイエ』って、ウソだよね」 ――これまでノンフィクションを書いてきたブレイディさんが、今回小説にチャレンジしたのはなぜですか。 きっかけは、息子の一言でした。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、息子の通う英国の元底辺中学校の話なんですが、当の息子が読んだら、「これは幸せな少年の話だよね」と言われてしまって……。あれは、荒れた学校と言われた中学がクラブ活動でダンスや音楽や演劇を思いきりさせたら子ど

    ブレイディみかこさん、初小説「両手にトカレフ」インタビュー 「見えない存在」にされた子どもたちに光を|好書好日
  • 古川日出男が語る、新たな『犬王』の誕生 「ある表現者の架空の自伝という思いで書いた」

    劇場アニメーション『犬王』が5月28日に公開されることを受けて、原作者・古川日出男にロングインタビュー。前篇【古川日出男が語る、いま『平家物語』が注目される理由 「激動する時代との親和性」】では、主に『平家物語』について話を聞いた。後篇では、いよいよ小説『平家物語 犬王の巻』(河出文庫刊)について聞く。(編集部) 物語が溢れてきた感じがありました 古川日出男『平家物語 犬王の巻』(河出文庫刊) ――『平家物語』の現代語訳を完成させたあと、古川さんは、今回の映画『犬王』の原作でもある『平家物語 犬王の巻』を書かれます。これは、どういう経緯だったのでしょう? 古川:ひとことで言うならば、そういう依頼があったからです(笑)。『平家物語』を手掛けているときに、「これの外伝があったら面白いんじゃないでしょうか?」と編集者が言ってきて。で、「それって、どういうタイミングで出せばいいの?」と訊いたら、「

    古川日出男が語る、新たな『犬王』の誕生 「ある表現者の架空の自伝という思いで書いた」
  • 「楽しんで、でも消費しないで」アニメ監督の葛藤はセリフに現れる 映画『ハケンアニメ!』原作・辻村深月インタビュー(KAI-YOU.net) - Yahoo!ニュース

  • 朝井リョウが語る、小説家としての心境の変化 「不確定な状態が自然なんだと受け入れられた」

    朝井リョウの新作小説『正欲』(新潮社)が、各所で話題だ。作家生活10周年を記念する作品となった『正欲』は、朝井にとって「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品」であり、実際に書きながら様々な発見があったという。作品の特性からあらすじの詳述は控えるが、人間の欲望や社会の眼差しといったものについて考えさせられる作品であり、特設サイト(https://www.shinchosha.co.jp/seiyoku/)では刺激的な感想が並んでいる。書はどのように執筆されたのか、ライターの速水健朗が迫った。(編集部) 自分の意思というものは、当はないんじゃないか 朝井リョウ『正欲』(新潮社) ーー小説で「社会の見方が変わる」ことってありますよね。『正欲』は世の中の規範が変わりつつある時代の中で、「ダイバーシティ」とか「新しい生活様式」といった言葉とともに書かれてい

    朝井リョウが語る、小説家としての心境の変化 「不確定な状態が自然なんだと受け入れられた」
  • 【書評】LGBTのような綺麗ごとと欺瞞『正欲』(朝井リョウ・著)|山本一郎(やまもといちろう)

    こればっかりは、読んでもらわないと始まらない小説だなあ。 次号の晋遊舎『MONOQLO』の書評でも取り上げましたが、朝井リョウさんらしく、上手い小説であって、よくできているんですが、滂沱の涙を目にためながら読み進めるというよりは、社会時評として共感しつつ登場人物に対する各種エピソードを客観視するような内容になっております。 『MONOQLO』 https://www.shinyusha.co.jp/media_cat/monoqlo/ そのテーマは社会的包摂や多様性について、言うなれば「分かりやすい」「カミングアウトすれば、ある程度認めてもらえる」ところばかりが社会的にクローズアップされつつも、いわゆるフェティシズムやパラフィリアについてはいまなお闇を抱え、社会的に疎外されつつ暮らしているストーリーになっています。 最初に結論が提示され、そこに至るプロセスを複数の登場人物が絡み合いながらひ

    【書評】LGBTのような綺麗ごとと欺瞞『正欲』(朝井リョウ・著)|山本一郎(やまもといちろう)
  • 欅坂46から櫻坂46へ。解散じゃないけど淋しい。『推し、燃ゆ』の卓越した文章、推すことの「救いと絶望」を推す - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ

    欅坂46から櫻坂46への改名発表に複雑な気持ちになりながら、新三島賞作家・宇佐見りん『推し、燃ゆ』を、書評家・豊崎由美が熱く推す。ここまで推しの心理を抉った純文学小説は初めてなんじゃないだろうか。 「ワクワクしますね。初心を思い出してやるしかない」 (菅井友香/欅坂46  2020年9月28日『ENCOUNT』) 推す気持ちの乱高下が身にこたえる 10月12、13日のラストライブをもって欅坂46としての活動を休止し、櫻坂46と改名。絶対的エースにして楽曲の持つメッセージ性の体現者でもあった平手友梨奈(様←こうした原稿では呼び捨てにするのが通例だけれど、どうしても呼び捨てにできない心情をお察しください)が脱退したときからファンはグループの存続を危ぶんではいたわけで、解散ではなく「改名」ですんだのは慶事というべきなんだけど、でも、10月14日以降このグループからは平手(様)の“匂い”は一掃され

    欅坂46から櫻坂46へ。解散じゃないけど淋しい。『推し、燃ゆ』の卓越した文章、推すことの「救いと絶望」を推す - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ
  • 西加奈子が書く、肯定の世界。完璧じゃない自分を認めて生きたい | CINRA

    小説家・西加奈子が書く物語には、多様な人物が登場する。多くが欠点を抱え、時には逃げるし弱音だって吐く。「私自身も辛いと逃げてしまうタイプなので、自分を肯定したいから書いているところもあります」と話す西は、人生の主人公になれていない彼らをやさしい眼差しで見つめ、圧倒的な肯定感で包み込む。 2005年に発表、西にとって長編小説2作目となった『さくら』が映画化されることになった。普遍的にみえる家族と一匹の犬を通して描かれる、生きることの意味や人同士の結びつき。一人ひとりの日常は決して画一的でなく、葛藤し模索する日々は、今に必要な物語だと感じる。西自身も、作品に葛藤を抱いていたと話す。でも、完璧じゃないあの頃の自分も認めたい。そんな西の願いを『さくら』にのせてお届けする。 (メイン写真:©西加奈子/小学館 ©2020「さくら」製作委員会) 生きていく以上は、死ぬまで自分を肯定するしかない。 ―『さ

    西加奈子が書く、肯定の世界。完璧じゃない自分を認めて生きたい | CINRA
    akihiko810
    akihiko810 2020/11/20
    「さくら」
  • 津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』が面白い。早川書房の編集者に取材 | CINRA

    「このが売れなかったら、私は編集者を辞めます。」 そんな思い切ったコピーが帯に付された文庫が6月に店頭に並んでから、約2か月が経った。ハヤカワ文庫から刊行された津原泰水の長編小説『ヒッキーヒッキーシェイク』がその一冊だ。帯文を綴ったのは、早川書房の編集者・塩澤快浩。『S-Fマガジン』の編集長であり、伊藤計劃、円城塔、飛浩隆らの著書を世に送り出してきた。日SF界に多大な功績を残してきた名編集者に、そこまで言わせる作品とはいったいどんなものなのか。気にならないわけがない。塩澤氏にメール取材を行なった。 津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』ハヤカワ文庫版帯 「あるがきっかけで早川書房に入社した人間がいるなら、逆に辞める人間がいてもいいだろうと」 もともと『ヒッキーヒッキーシェイク』は2016年に幻冬舎から単行が刊行されていたもの。文庫化の話も具体的なところまで進んでいたそうだが、すんで

    津原泰水『ヒッキーヒッキーシェイク』が面白い。早川書房の編集者に取材 | CINRA
  • 吉田修一さん『続 横道世之介』 | 小説丸

    一九八七年を舞台に、大学進学で上京した青年の一年間を描いた吉田修一さんの青春小説『横道世之介』。お気楽な性格の世之介の行動に笑いながらも、途中で明かされる事実に涙した読者も多かったのではないか。まさかその続篇『続 横道世之介』が世に出るとは。そのきっかけは、何だったのか。そして描かれる内容とは。 きっかけは文芸誌からの依頼 「もともと続篇を書くつもりはなかったんです。『横道世之介』は映画にもなりましたし、もう自分の手を離れていろんな人に愛されているイメージでした。だから今回、遠くに行っていた人と久々に会えたという感覚がありますね」 と、吉田修一さん。あの青春文学の名作の続篇、『続 横道世之介』が書かれるきっかけは意外なところにあった。 「文芸誌『小説BOC』が創刊する前、連載小説を依頼されたんです。内容を決めずに引き受けた後で、人からあの文芸誌は八作家九名の執筆者が競作する『螺旋』という企

    吉田修一さん『続 横道世之介』 | 小説丸
  • 村田沙耶香インタビュー(聞き手:稲垣諭) 「地球星人」の豊かな可能性描く 最新長編『地球星人』(新潮社)を語る|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」

    私が専門にしているリハビリテーションの哲学では、脳に障害を負って、体がうまく動かせなくなったり、あるいは物事の認識がうまくいかなくなってしまったような方々が、どうしたらもう一度新しく自分の世界を取り戻せるか、その手立てを考える研究をしています。村田さんの作品はいつも、文学作品としてはもちろん、物事の認識の仕方のヒントとしても、面白く読ませてもらっています。 今作のタイトルの『地球星人』は、初めに目にしたとき、「村田さん、ついに地球を超えたか!?」と思いました(笑)。ところが読み始めると、舞台は長野の秋級あきしなという地域で、お盆に親族が集まるという、むしろ懐かしい光景が広がっています。そのギャップが、書の最初のインパクトでした。 この作品は、どのような経緯で生まれてきたのでしょうか。 私はいつも、一作書き終えたら、間をおかずに次を書き始めるのですが、「コンビニ人間」が芥川賞を受賞して、思

    村田沙耶香インタビュー(聞き手:稲垣諭) 「地球星人」の豊かな可能性描く 最新長編『地球星人』(新潮社)を語る|書評専門紙「週刊読書人ウェブ」
  • このタイトル以外には考えられなかった――『夫のちんぽが入らない』著者インタビュー | ダ・ヴィンチWeb

    タイトルは『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)。文字通り、夫の、ちんぽが、入らない、ということを嘆く実話をもとにした私小説である。いわゆるよくある倦怠によるセックスレス、というわけではなく、当に、物理的にも精神的にも“入らない”こだまさん夫婦。夫のちんぽが入らないとは比喩でもなんでもなく、交際を開始した当初から一度もまともにできていないのだ。 そんな日々を描いた『夫のちんぽが入らない』の部数が、初版3万部に決まったという。通常、初版部数といったら5000部前後。1万部を超えないことのほうが多い。もともと多くのファンを持つような芸能人や「出せば売れる」著名な作家ならまだしも、無名の新人のデビュー作としては驚くべき数字である。 「ちんぽ」という言葉の持つ意味 ――まず、やっぱり、タイトルのお話から伺わせてください。私は最初、Twitterでこだまさんやご著書のことを知ったのですが、タイトルのあ

    このタイトル以外には考えられなかった――『夫のちんぽが入らない』著者インタビュー | ダ・ヴィンチWeb
    akihiko810
    akihiko810 2017/07/21
    「山頂で射精する男」実話だったの!?スタンド使いみたいに、著者は「変」を引き寄せる人生だな! >実話です(笑)。山に対して異様に性的興奮を覚える方でしたが、なぜそうなのかは恐くて聞けませんでした。
  • 「夜は短し歩けよ乙女」のあらすじ(ネタバレ)と感想|黒髪の乙女と先輩の恋の結末は?

    「夜は短し歩けよ乙女」詳細あらすじ(ネタバレあり) では、ここでは詳しいあらすじをご紹介します。この小説は次の4つの章から構成されています。 第一章 夜は短し歩けよ乙女 第二章 深海魚たち 第三章 御都合主義者かく語りき 第四章 魔風邪恋風邪 各章ごとにストーリーを見ていきましょう(^^)/ 第一章 夜は短し歩けよ乙女 先輩と黒髪の乙女は同じ大学のクラブに所属していました。四条木屋町の西洋料理店で行われたクラブの先輩のお祝い会がお開きになり、彼女はほかの人々に頭を下げて一人夜の街を歩いていきました。それを見た先輩は「今宵は私めと一杯」なんて誘うことができるわけなく、ただ近づくチャンスを求め、乙女の後をついていきました。 乙女は、お祝い会の最中に「好きなだけお酒が飲みたい」と強く思い、1人夜の街を彷徨っていたのです。まず訪れたのが、木屋町のバー”みゅーず”でした。 ここで、錦鯉を育てて売る商

    「夜は短し歩けよ乙女」のあらすじ(ネタバレ)と感想|黒髪の乙女と先輩の恋の結末は?
    akihiko810
    akihiko810 2017/05/22
    森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』連作短編。映画化
  • 【書評】文芸評論家・友田健太郎が読む『異類婚姻譚』本谷有希子著 現代日本の男女関係描く芥川賞受賞作(1/2ページ)

    ツルとかヘビとかキツネとか、人間以外のものと結婚する話は日にも世界にも多い。第154回芥川賞を受賞した表題作のタイトル「異類婚姻譚」とは、そうした話を総称する言葉だ。だが主人公の女性「サンちゃん」が何と結婚していたのかはよく分からない。 サンちゃんの旦那はサラリーマンだが、若くして高級マンション住まい。親の七光かと思いきや、血族は一切出てこない。どれだけ高給なのか。確かにどこか人間離れしている。サンちゃんはその怪しさに気付かず、「極楽」の主婦生活を送る。子供もおらず、あまりに楽すぎて後ろめたくなるような生活だ。「鶴の恩返し」のように、異類との結婚は富をもたらす。だが富には条件がある。 鶴女房が「機を織っている姿を見ないで」と言うように、旦那も家では真面目な話は一切したくないと宣言する。その条件を守る限り、幸せは守られるだろう。 だが、サンちゃんは現代女性なので、そんな生活には不安を抱く。

    【書評】文芸評論家・友田健太郎が読む『異類婚姻譚』本谷有希子著 現代日本の男女関係描く芥川賞受賞作(1/2ページ)
    akihiko810
    akihiko810 2017/03/22
    『異類婚姻譚』本谷有希子 難しいというかなんというか、最後のオチに肩透かしをくらう。60点くらい
  • ピース又吉『火花』に続く長編『劇場』は「わからない」の物語でした

    いわゆる「天才」だけが天才なのだろうか。 誰もが、みんなが、わからない部分、自分の意思まで超越しちゃった部分、すなわち天才的な部分を、持ってるのだろうな、と、『劇場』を読んで思った。 3月7日発売の『新潮』4月号に、又吉直樹のデビュー後2作目となる『劇場』が掲載された。 『劇場』は、又吉の芥川賞受賞後、初発表された長編作品にして、自身初となる“恋愛小説”と大々的に報道された。 芥川賞を又吉と同時に受賞した羽田圭介の『成功者K』(河出書房新社)も、ほぼ同じタイミングでの刊行である。書店でも2作を並べての販売が見られた。 『劇場』を、恋愛小説として読むのは無理がある。と言うか、恋愛小説として読むものではない。 ※稿は作品のネタバレを含みます 又吉直樹『劇場』のあらすじと、主人公の向き合い方について 『劇場』のあらすじを説明する。 主人公は劇作家。道で出会った女性(のちの彼女)の家に転がり込み

    ピース又吉『火花』に続く長編『劇場』は「わからない」の物語でした