以前、このコラムで紹介した米人気ビデオ配信サイト"フールー"の売却が大詰めを迎えている。フールーといえば、2008年3月に一般公開を開始して以来、大手テレビ局の看板ドラマで人気を集め続けている。 10月に入り、同社売却をめぐる動きは活発化した。アマゾンやヤフー、グーグルが競り合う中、衛星TV放送のディシュ・ネットワークが有力候補として注目されている。次々と買収を重ねる同社は、高速モバイル・サービスと衛星TV放送を融合する異色のビジネス・プランを打ちたてようとしている。 退却を決定した米国ヤフー、執念を燃やすディッシュ・ネットワーク まず、フールー売却の経緯を簡単にまとめよう。 同社はネットフリックス(Netflix)社やアマゾン・ビデオ(Amazon Video)などと人気を争うビデオ配信サイトで、2010年11月から開始した有料サービスのフールー・プラス(Hulu plus)は契約者が1