都道府県立図書館サミット2019<報告> 都道府県立図書館サミット実行委員会・子安伸枝(こやすのぶえ) 2019年8月25日,県立長野図書館にて都道府県立図書館サミット2019を開催した。このサミットは2016(E1828参照)に続き2回目の開催である。テーマを「都道府県と基礎自治体の関係-『協力』のスタンダードを築く」とし,都道府県立図書館は域内の図書館にどのように関与し,その図書館行政に貢献していくのか,現場での取り組みをもとに学び合い考える場とした。なお,サミットは県立長野図書館が継続的に開催している「信州発・これからの図書館フォーラム」にも位置付けられている。 サミットは基調講演と6つのセッションから構成されており,セッション1から6はできるだけ開かれた議論ができるよう,登壇者同士や参加者との対話形式を取り入れた。 基調講演「秋田県立図書館の支援・協力とはなにか」では,山崎博樹氏(
Code4Lib JAPANカンファレンス2019,大阪にて開催<報告> 高森町立高森北小学校・宮澤優子(みやざわゆうこ) 2019年9月7日から8日にかけて,大阪市立中央図書館にてCode4Lib JAPANカンファレンス2019が開催された。7度目の開催(E2069ほか参照)である今回は過去最高の103人(1日目77人,2日目87人)が参加し大変盛会であった。台風第15号の影響で新幹線の運休が決まり,2日目の午後はあわただしく会場を後にする参加者も多かったが,2日間で基調講演2件,発表9件,ライトニングトーク18件が行われた。また1日目の午前中には2件のチュートリアルが開催され,参加者が実際に情報技術活用にチャレンジした。本稿では,筆者が関心を抱いた発表について一部紹介し,報告としたい。 基調講演の2件は,大阪市立図書館の,図書館内部にとどまらない外部団体との取り組みや,職員が外へ飛び
司書のおよそ3人に2人が非正規雇用であるという、恐ろしいデータだ。全国的に司書の待遇が悪化の一途を辿り、彼らの生活に大きな影響を与えている。SNSにより、彼らの苦しさが明らかになりつつある。 「司書の価値」という側面で見てみると、確かに低いように捉われがちである。実際、今でも「司書は暇で楽そう」「のんびりと生活できそう」なんて声はよく聞く。司書の需要は明らかに衰えつつあるようにも感じる。 司書は本と人の橋渡し役ではなく、情報と人との橋渡し役であり、情報社会の現代こそ最も必要とされる専門職業の一つであると筆者は考えている。しかし、残念ながら日本ではそれがまだまだ認知されていないし、司書がそのレベルに達しているかも微妙なところだろう。 では図書館は廃れていく一方なのかというと、そういうわけでもない。図書館の老朽化に伴う移転・リニューアル・新規開館が全国的に相次いでいるのだ。最近ではカフェが併設
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く