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2020年3月28日のブックマーク (2件)

  • なつかしい「理想の教科書」/與那覇潤

    入江昭『日の外交 明治維新から現代まで』 小菅信子『戦後和解 日は〈過去〉から解き放たれるのか』 波多野澄雄『国家と歴史 戦後日歴史問題』 大学で日の近代史を教えていたころ、中公新書はまさに理想の教材だった。廉価で入手しやすく、現在に通ずる大きなテーマについての全体像を、歴史的な奥行きとともに伝えてくれる。紹介する3冊はどれも、ゼミで輪読するテキストに選んだ作品だ。 戦前期を主に扱う『日の外交』が描き出した、「政府の現実主義と民間の理想主義」のテーゼは、専門家のあいだで常識となったいまでも、なお多くの読者を驚かせるに足るだろう。無残な敗戦を経た後でふり返るかぎり、現実を見失って暴走したのは「政府」の側だという――「民間」の免罪と裏腹の――先入見に、つい私たちは囚われるからだ。しかしそれを一度取り払わないと、過去の実像は見えてこない。 アウグスティヌスの正戦論まで遡る『戦後和解』

    なつかしい「理想の教科書」/與那覇潤
    archivist_kyoto
    archivist_kyoto 2020/03/28
    大暴れである“近年話題になる歴史の新書には、人名や事項名などの固有名詞を主題に掲げて(むろんそれも新書の大事な役割だが)、仔細を解説する、いわば「好事家が引くための丁寧なウィキペディア」が多い”
  • 日本歴史学協会 - 公文書の不適切な管理に対して厳重に抗議する(声明)

    近年、国による公文書管理について、次々と重大な問題が生じている。 発端は、南スーダンのPKOに派遣されていた自衛隊の日報について情報公開請求があった際に、一度は廃棄したとされたものの後に存在が判明した件である。その後、安倍総理夫人が関わったとされる森友学園への国有地売却問題では、財務省が決裁文書を廃棄しただけでなく、改ざんを行っていた事実が国土交通省に存在した文書との相違から発覚した。なお、この改ざんに関わったとされる近畿財務局の職員が自殺していたことも報道されている。また、加計学園の獣医学科新設に際して、安倍総理の知人である同学園理事長の加計氏に対する便宜供与があったとの疑惑の件では、柳瀬元安倍総理秘書官が愛媛県職員と面会し、その際に「首相案件」と発言していたことが県側の公文書に記されていたにもかかわらず、柳瀬氏は面会を含め一連の発言は一切なかったと主張した。これらのことは、いみじくも国

    archivist_kyoto
    archivist_kyoto 2020/03/28
    出てます。ご参照ください“発足以来、公文書はもちろん歴史資料や文化財の保存・利用問題に取り組んできた日本歴史学協会は、今回の一連の公文書管理に関する政府の暴挙に対して厳重に抗議…”