伊根町には、およそ100年前に流行した「スペインかぜ」で亡くなった42人を供養する大仏があります。 29日は、地元の住民たちが大仏の周辺をきれいに掃除し、新型コロナウイルスの終息を祈りました。 京都府の北部、伊根町の筒川地区にある「丹後大仏」は、台座を含めた高さがおよそ4メートルの石づくりの阿弥陀如来像です。 今から100年余り前の大正8年、世界中で流行した「スペインかぜ」は、当時の新型インフルエンザで、旧筒川村にあった製糸工場の従業員116人が東京見物に訪れたあと村で感染が広がり、42人が亡くなりました。 大仏は、42人の名前を刻んだ慰霊碑とともにその年に青銅で建立され、戦中に石で建て直されたもので、29日は住民およそ20人が、台座に生えた草を抜いたり、周りの雑草を刈ったりしてきれいにしました。 そして、大仏と慰霊碑に手を合わせ、新型コロナウイルスの終息を祈っていました。 地域の住民たち