新型コロナウイルスの退散祈願としてブームとなっている妖怪「アマビエ」の文字商標を、広告代理店大手・電通が出願(のちに取り下げ)していたことにインターネット上で賛否の声があがったが、アマビエを商標出願しているのは電通に限った話ではない。中でもいち早く出願し、影響の大きさを懸念する声があったのは、製菓会社「お菓子のさかい」(本社・福島県石川町)である。 アマビエをモチーフにしたり、商品名に冠したりした和菓子などは全国で作られているため、もしお菓子のさかいが商標権を取得した場合、他社がアマビエの菓子を販売できなくならないか、という指摘があがっていた。ただ、同社の酒井秀樹・代表取締役社長はJ-CASTニュースの取材に、もし商標権が取得できても「権利はオープンにして誰でも使えるようにします」と明言する。ではなぜ出願したのか。詳しく聞いた。 「商品販売を差し止められるリスクをなくしたかった」 特許情報